Bokutoh ICU Blog

墨東病院集中治療科の日々の活動を広めていきます

ローテーターの声 #2

2022-06-28 22:13:29 | 日記

飯塚です

過去最速での梅雨明け、との事ですが雨降りましたっけ?

今後、熱中症も増えてきそうで心配ですね

そして梅雨の終わりとともに、初期研修医でローテしてくれた金田先生もICU卒業になりました

以下、金田先生からのコメントです


6月の一カ月間、ICUをローテートさせていただきました、初期研修医2年目の金田です。
あっという間に一か月が経ってしまいとても寂しい気持ちでいっぱいです。
私は将来心臓血管外科に進みたいと考えており、ICUローテの中では心外症例をたくさん担当させていただきました。
心外に進みたいという割には循環の「じ」も分かっていない私にとって、初めのころは何が何だかさっぱりわからず目が回っていました。
毎朝のカンファでもスタッフの先生方がお話しされている言葉は私にとって宇宙語ではてなが沢山頭の上に飛んでいました。(実は今でもよくあります…)
ですが、そんな私にまず声をかけてくださるのが学年の近いシニアの先生方で、一つ一つ私の疑問に丁寧に答え、教えてくださり本当に有り難かったです。
また、それを横から温かい目で見守ってくださって、何かあればすかさずフォローし教えてくださるスタッフの先生方の優しさとキャパの大きさにもとても感動しました。
ICUをローテートして先生方にたくさん教えていただき勉強になったことも大きな収穫でしたが、何より私のような下っ端も含めみんなで成長していこう、といったようなチームワークが、より良い医療を生み出していくんだなぁと実感しました。
本当に毎日が充実していて楽しくて、あと3カ月くらい回りたかったです。でも一か月だけとは思えないくらい沢山のことを教えていただき、貴重な経験をさせていただきました。
このローテートで学んだことを活かし、ICUの先生方のような熱い医師になれるよう、今後も精進していきたいと思います!
本当にありがとうございました!!


金田先生はとにかく貪欲に心外症例を担当してくれました

手技も好きらしくデバイス挿入など、積極的に手を動かしている姿が印象的でしたね

前クールの初期研修医の申し送りに違わず、フットワークの軽い素晴らしい先生でした!

来月からは外科ローテとの事ですが、当科のお得意様(??)になりますので、来月からも協力していきたいですね

今日はこの辺りで、ではでは


ローテーターの声 #1

2022-06-20 09:28:36 | 日記

集中治療科の飯塚です

昨年度に続き、本年度もローテしてくれる先生からの生の声を届けていこうと思います

初回は救命からローテしてくれている中村先生です


 

救急科S1の中村です。3ヶ月回らせていただいており、残り2週間となってしまいました。ここまで2ヶ月半の研修で非常に多くのことを学ばせていただいて、ここまで教育的な場所は他にないんじゃないかと思うくらい素晴らしい環境でした。心外科術後、心原性ショック、敗血症性ショック、NOMI、重症喘息、重症膵炎、ARDS、SAH術後の脳損傷予防管理など、見せていただいた症例はここには書ききれないほどです。循環動態の把握、呼吸器設定、水引きのタイミング、検査値の解釈など質問すると論理的に教えてくださり納得の日々。デバイス挿入の手技も多く指導下でやらせていただきました。内科全般の知識、急性期蘇生の知識、病態生理と、知らないといけない分野が多く深く、ただただ尊敬しかないですが、集中治療面白い!と思わせてくださって感謝しております!

余談ですがある先生の、『凄い人たちは本当にたくさんいっぱいて、サボってると直ぐに置いてかれちゃうんだよ(遠い目)』とおっしゃっていたのが心に刺ささりました。
ここの先生を見てると感染、呼吸、腎、循環、救急、緩和と異なる背景のプロが集まってる集団戦隊モノの〇〇レンジャー的なものを想像してしまいます。そんな先生方ですが、非常に人間味があって、昼に控え室で雑談している時のラフな雰囲気大好きでした。またちょくちょく遊びに来させてください!


中村先生は朝6時台には病棟に出没し、エコー大臣を買って出てくれていました

学びの姿勢も貪欲で疑問点を周りに細かく投げかける姿に、上級医も刺激を受けています

…凄い人たちあるあるですが、自分が凄いことになかなか気付いていませんよね

遠い目をしている先生を、遠い目で見つめる自分がいるのですが、、、笑

少しでも近付けるように精進していきたいものです

また中村先生は秋の救急医学会で、当科での症例を発表してくれるようでまだまだコラボは続きそうですね

3ヶ月間、お疲れ様でした!

 


BTCCS開催されました

2022-06-10 20:39:14 | 日記

初投稿になります、本年度より集中治療科チームに加わりましたIです

今回は本日行われましたBTCCSについて投稿します

BTCCS、とはBokutoh Critical Care Seminar(通称:墨東クリティセミ)の略です

本邦には多くの重症管理の基本や院内急変対応を学ぶためのコースがあります

しかし参加のために休日を使って移動するのって大変ですよね

加えて、参加費も決して馬鹿にはなりません

そこで!

当科部長のM先生により当院環境にマッチした内容として作られた院内コースが、前述のBTCCSになるわけです

対象は中堅以上の看護師から若手医師とし、スタッフ6人により4ブースを確保の上で様々なテーマについてレクチャー、シミュレーションおよびケースカンファレンスを行いました

本日の内容は以下の通りです

1.重症患者の評価(RRS,CCOT)

2.心肺蘇生と脳蘇生

3.急性期医療における緩和ケア

4.ショック

5.急性冠症候群

これらの合間にミニレクチャーとしてJonsenの4分割表やECMO、IABPなどについても皆で勉強しました

参加者の皆さんも意欲的に取り組んでおり、各ブース随所に笑いのある濃密な時間でした

スタッフ控え室には名著として名高い「ファシリテーション入門」が置かれており、熟読して当日を迎えたスタッフもいたようです

準備の甲斐あってか参加者からは今回の症例を通して、「病棟での胸痛患者対応の苦手意識が払拭された」という嬉しい声もありました

まだまだ扱いたいテーマはありますので、次回以降のBTCCS開催もスタッフ一同入念に準備に取り組もうと思います

本日はこの辺りで、ではでは