飯塚です。
今回は2ヶ月間ローテしてくれた丸田先生からのコメントです。
呼吸器内科S3の丸田です。
今回は2024/1-2の二ヶ月間ローテーションさせていただき、ありがとうございました。
外来日には全く役に立ちませんでしたがすいませんでした。
ICUをローテしてよかったことは多々あります。ありすぎて記述しきれないのですが、今回は3つ挙げてみようと思います。
一番よかったと思うのは、年代が近い先輩・後輩がメインとなって積極的に議論しながら検査・治療を進めていくところです。こちらがどんなバカな質問をしても無下に否定せず、意見を聞きいれてもらった上でアドバイスをくれます。意見交換が活発なため、ラインでもひたすら多大な量の知識が流れてきます。笑
さらに上級の先生方も見守ってくれているため、さらにプラスアルファの知識を頂けたりします。
次にICUではBy systemでプレゼンをしていきますが、これを日々行なっていく上で、自分の弱点がどんどん浮き彫りになります。きちんと血糖管理ができていなかったな、循環動態の指標をアセスメントできていなかったな、など。
普段呼吸器内科医をやっていると触れないような疾患やデバイスが多いので、非常に学びが多かったと思います。
最後に自分もフィリピンやアメリカに学生の頃留学させていただいてもらったので必要性を感じていたのですが、多職種カンファレンスが積極的に行われているところです。日本ではあまりないのですが、海外の症例カンファレンスでは必ずといっていいほどspiritualな側面の話が出てきて、その人の人生観や宗教、置かれている家庭環境などを含めて考えていました。多職種カンファレンスでは、今後の検査・治療のdispositionが難しい患者(例えば意識障害、寝たきり、キーパーソンなし、など)について、現状を話し合うだけではなく、その方にとってどのような医療・看護・介護が一番望ましいのかを主治医、集中治療科医師、他科で関連する医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、リハビリスタッフ、栄養士、MSWなどで話し合います。以前より自分が主治医の患者についても行なっていただいたことがありますが、一人で悩むよりも圧倒的に良いと思いました。近年はICUなどではやられるようになってきているのだとは思いますが、当院ではなかなかそのような風潮はなかったため非常に良いと思いました。
何よりICUの医師だけではなく、コメディカルのスタッフの方々との距離が近いのがとても心強く、心地もよかったです。
薬についてわからないことがあればすぐに薬剤師さんに、栄養計画で相談したければすぐに栄養士さんに相談できたり、リハビリの程度を聞いて一緒に次に何やるか考えたりできます。
気づいたらいいところ4つになっていましたが、これくらいにしようと思います。
今までは我流でできていたように感じていた部分も含めて、集中治療管理について一から叩き込まれるような感覚で、日々大変でしたが非常に充実しておりました。
まだ咀嚼しきれていない部分もたくさんあるため、一つずつメモしたことなどを見返して復習したいと思います。
今後も当科として協力できることがあればさせていただくつもりですので、宜しくお願い致します。
丸田先生は元獣医でなんとネコにバスキャスを入れていた(!!)とのことで、僕らの心をガッツリ掴んでくれました。
獣医としても呼吸器内科医としても輝かしいキャリアがあるにも関わらず、真摯に新しいことを学ぼうとする姿勢には誰もが好感を抱いていたことでしょう。
呼吸器内科の業務も忙しい中にも関わらず、外来終了後にもICUにこまめに顔を出して病棟を気にかけてくれていましたね。
対面での所作だけでなくラインでのやり取りのレスポンスも含め、彼からは人間としての高い魅力が滲み出ていました。
まだまだ同部門で働きたかっただけに残念ですが、引く手が数多の彼を引っぱる側に戻ろうと思います。
今後ともコラボ、よろしくお願い致します!
丸田先生、2ヶ月間お疲れ様でした!
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