プロレスを観始めて20年以上経つわけだが、やはりプロレス史上最も強いレスラーは誰か?という話が1番盛り上がる。
現在では実質新日本プロレス1強時代で、団体の交流も盛んにあり禁断の対決というものが概念が消えつつあり、猪木VS馬場のような幻想は無いだろう。そうなるとどうしても過去を回想しての最強論になるのだが、この本もそういった趣旨で作られている。
昭和プロレスを中心に53名をセレクトして誰が最強か論じているのだが、この本の素晴らしいのは各レスラーを数値化しているところだ。攻撃力、受身、スタミナ、必殺技、闘魂、カリスマ性の6項目を各100点満点、計600点満点で採点している。
数字化することには賛否両論あるだろうが、こうやって明確な答えを出すというのは非常に良い試みだ。もちろんそこに記された数字に不満はあるが、これを読んで各々が「オレはこうじゃない」と論じ合うのがこの本の正しい使い方だろう。何にせよ数字化というごまかしの利かない方法を取ったことを評価すべきだろう
ちなみに栄えある第1位はアントニオ猪木だ。平均94.58点で2位の力道山を4ポイント以上離して圧倒的な強さを見せている。6項目の中に闘魂・カリスマ性という誰が採点しても猪木が100点だろうというのが混じっているのはご愛敬。
惜しむべきは収録レスラーの少なさと偏りだろう。本書が好評で第2弾があるのなら、年代別と日本人・外人編と分けて出して欲しい。~60年、70年代、80年代、90年代、00年~、外人編の6冊なんてどうだろう?もしくは~60年代、70~80年代、90年~、外人編の4冊か。やはり最低でも4冊は必要になるね。
そんなわけでプロレス好きなら間違いなく楽しめる1冊なので、書店で見つけたら必ずゲットして欲しいって話(´∀`)
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