これは昔ある人に言われた言葉だ。要は、音楽にしろファッションにしろ「オレはセンスが無いんだよね」などと言って自分を卑下するのではなく、センスを磨いて自分を高めろという話だ。
じゃあそのセンスはどうやって磨くのか?答えは簡単だ。ダニエル・タマーニ著「SAPEURS」を読めば良い。
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この本は、月収3万円の半分をブランドファッションに費やすコンゴ共和国のスラム街に住む「サプール」と呼ばれる人達を捉えた写真集だ。
収入からしたら分不相応なファッションに身を包む彼らを嘲笑うのは簡単だが、彼らの中にある「紳士とは何ぞや?」という精神は非常に興味深い。サプールはただ着飾るだけではなく、その行動も若者達の規範となるべく厳しく律される。スラム街だからこそ精神は高貴であれというわけだ。
そんな紳士道溢れるサプールだが、なにより驚かされるのがファッションセンスだ。常人にはとても真似ようがないぶっ飛んだ色使いは必見だ。
黒人はその肌の色からか、まぁ服の見栄えが良い。特に原色なんか使わせたら黒人最強でしょ、マジで。静岡にもアフリカ系と思われる黒人がチラホラして、とんでもなくお洒落な人を何度か目にしたことがあるよ。
センスを磨くためにLEONやMEN’S NON-NO、street Jackなんかを読むのも良いが、この「SAPEURS」を読んでセンスの幅を広げてみるってのも良いよって話(´∀`)
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