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アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

時は乱れて・・・いつの間にか36年が過ぎ

2014-03-19 09:19:05 | フィリップ・K・ディック
存在しないスイッチが思い出させたもの



「時は乱れて」 “Time Out of Joint” 1959年作品
山田和子訳 早川SF文庫 2014年
(サンリオSF文庫 1987年の再版)

もう36年も前になるのだと正直驚く
この作品は数あるディック作品のなかでも
特に印象深い作品だ

天井から下がっていはずの電灯のスイッチを探す
その違和感に痛く感情移入する
これは人為的な別世界だが
現実世界の持続性に信頼が置けない輩というのがいて
痛く共感する
私だけか

平行世界があって当然という科学の進歩が
そうした感覚が統合失調症的な妄想と
簡単には納得させてくれない
そういう不安を煽り立てる(か?)

「時は乱れて」の腰巻です

ディック回帰という出版界の現象が
また訪れているのか
復刊、新刊が予定されているようだ
ディック支持者の根強さを改めて感じる今日この頃です

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