アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

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ポアンカレ予想と懸賞金

2010-11-24 21:05:30 | 科学
「ポアンカレ予想」 懸賞金を掛けた数学者、それを拒否した数学者


「ポアンカレ予想 世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者」 ジョージ・G・スピーロ著
永瀬 輝男,志摩 亜希子監修, 鍛原 多惠子, 坂井 星之, 塩原 通緒, 松井 信彦訳 早川書房 2007年発行

「ポアンカレ予想」を理解することが難しい
でも、ここに書かれた数学者たちの「暗闘」を読むのは面白い
不謹慎にして妥当性を欠く表現だと思うが
読んだ時にすぐ思いついた言葉がこれだった
証明したペレルマンは数学に明け暮れる貧しい日々を送りながら
その栄誉に与えられる100万ドルの賞金を受け取らなかった
そういう逸話だけでも読みたくなる
賞金のために証明したのではない、という綺麗事だけではない
そこにはもう少しひずんだ世界も垣間見えるのだろうか

トポロジーという言葉を覚えたのは
中学の頃に図書館で借りたライフ社のサイエンスライブラリー・コンパクト版で
このシリーズでアインシュタインの「e=mc2」の式などを知ったのだった
私にとって大変刺激的なシリーズだった・・はさておき

数多の数学者が挑戦しかなえられず
ロシアの天才数学者ペレルマンが証明するまで
数学に暗いものにも面白く(数学ぬ暗い方が面白く)読める本であり
読み終わった後
頭の中をいびつになったベーグルがぐるぐる回って離れなくなる
そういう本です


宇宙に大きな穴があいているのか?

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