オーストラリア競馬は春競馬がいよいよ本格的に始まりました。
9月、10月、11月とG1レースが何十本も組まれています。
ヴィクトリアダービーやヴィクトリアオークスといったVRC
(ヴィクトリア・レーシング・クラブ)主催の3歳馬のクラシックレースや、
11月の第一週の火曜日に行われる祭典メルボルン・カップなどです。
9月はそれらの本番レースへのプレップレースが沢山組まれています。
モアジョイアスも順調に調教をこなしており、レース復帰は真近です。
この日はRose Hill 競馬場でレースがあり、馬を連れていきました。
土曜日のシティ・ミーティングは正装が半ば義務化されています。
なかにはジーパンで馬を引いている連中もいますが、かなり稀です。
個人的には土曜日のシティ・ミーティングはスーツとネクタイなしでは
恥ずかしくて馬引けないです。オーストラリアにおける競馬場というのは
「大衆のギャンブル」という雰囲気は皆無で、大人の社交場、サロンという
意味合いが強いです。お客さんはみなオシャレして来場されますからね。
厩務員だから作業着でいいというわけにはいきません。ちなみに僕の
ボスのゲイは服装にとてもうるさいので、土曜日の競馬で馬を引く際は
スーツ着用が義務です。ま、そういう厩舎です。てきとーな田舎の厩舎とは
ちとわけが違います、良くも悪くも。
でも正直スーツを身に付けたのは5年ぶり位です・・・・・・・
ネクタイ巻くのに15分くらいかかりました。10回くらいやり直した(-_-;)
厩舎で働くのが5年振りくらいなので・・・・・
ファーム勤務だと、どうしてもそういった社交的な場にでることがないもの
で・・・・唯一セールが公の場なわけですが、セールでスーツ着るのはちとナン
センスです・・・・アメリカのセールなんかでも、バイヤー全員が短パンにスニー
カーとかで馬見てますしね。ダーレーのエージェントのジョン・ファーガソンです
らジーパンにスニーカーですしね。
スティーヴ・アスムッセンもよれよれのポロシャツにジーパン、スニーカーで
疲れた顔してフラフラしてるところをすれ違ったことがあります(#^.^#)
セールは「戦い」ですからね。そっからすると競馬場ってのはやっぱり
本番なので、「見せる」「見られている」という意識が生まれます。
競馬場のパドックで(オーストラリア英語ではMounting Yard
マウンティング・ヤードと言います)馬を引くのはやっぱり楽しいです。
一番人気を引いている時は特に。全国中継でテレビにも写ってますし、
やっぱり身だしなみはきちんとしないとね。
写真の芦毛ちゃんはTea Drop Rockという4歳馬。来週この馬を
重賞で引きます。カーニバル本番まであと一ヶ月です。