原発事故3.11 今日はあの日の1日前?

第二の福島はいつでも起こる。

「絆」の正体

2013-01-27 01:29:57 | 日記
2012年08月20日
福島では「移住」という文字が入った行事には助成金が下りない

6.9に原発なくせちばアクションさんが
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の佐藤幸子さんを
お招きしてのティーチイン企画を実施されました。

その際に佐藤幸子さんが福島の現状を語ってます。
報告集から一部、講演内容を転載いたします。
ちなみに佐藤さんは福島県伊達郡川俣町という福島県の真ん中に位置する中通りにお住まいの方です。
つまりもっと東へ行けば汚染が厳しいということです。

●結論ありきの行政測定

福島市の『市政だより』に、毎月毎月、放射線に関することが出ています。連載で「放射能を知ろう」という記事があります。内部被ばくについてWBC(ホールボディーカウンター)で、飯舘村とか、県内で高線量地帯にいた方を優先して測ってるんです。約3万人を測っているんですども、検査した結果、「全員が健康に影響を及ぶ数値ではありませんでした」という結論にしているんです。要するに全員が預託実効線量1ミリシーベルト以下だという結論を出しているんです。うちの娘も中学生ですが、全員カウンターが受けれたので、学校へ連れていって、受けたんですけども、やっぱり「1ミリシーベルト以下だから生涯にわたってなんら影響がありません」と言われました。内部被ばくはこれからどうなるかわからないのに、「問題ない」と結論づけること自体がおかしいのです。行政は、当てにしない、信用しないというのが今の福島の状況です。

●除染キャンペーンのウソ

行政は除染を随時やっていく方針を決めて、福島市の方では「2年間で4~5割にする」「避難はさせないけれど、除染でがんばらせてくれ」というのが説明会での話だったのです。でもよく考えてみればセシウム134が2年で4割になるんです。それが減ってくるから、人力で減らせる量ってのは1割しかないということです。その1割のための除染費用に何億もかけるというのです。ようやく一般住宅の除染がはじまったのは今年の4~5月ごろです。一番高いといわれていた福島市の渡利地区で説明会をやりました。「一軒一軒屋根は高圧洗浄機で洗い流して、家の周りの敷地の草とかはすべてとります。土も入れ替えます。」と言いました。でも実際除染作業をやってるのを目撃して、これじゃ無理だろうなって思いました。
高圧洗浄機でやってもその水はそのまま流れっぱなし、草木を全部とって、土を入れ替えたりするんですけど、その土はよそに持っていけないんですよ。そうすると広い敷地のある家は庭に穴を掘って埋めたかもしれないけど、大体の家が家の前に、ブルーシートかけて置いていくだけです。「集めてホットスポットを作っておいておく」それだけのことなので、おそらく線量は下がっていないと思うのです。
私の知り合いの家で「最初に測らないと下がったかどうかわからない」というので測ったのです。でも除染終わった後に「どのくらい下がったんですか?」と聞いても、行政は数値を言わないんです。でも「下がりました」とだけ言うんです。結局、自分で測ったらしいんですが、「前の数値と変わってない」と。だからおそらくそんな期待はできないと思います。

それでも当初のころの数値を福島県民は知っています。福島市でも2~3マイクロシーベルトがあったわけです。高いところに行くと3とか5とか、ホットスポットにいくと10とか20とか、高いところは30です。そうすると「0.9とかになった」って言われると「あー下がったあ」ってみんな喜ぶわけですよ。0.とつくだけで下がったと思ってしまう。その感覚ってのはそこに行かないとわからないんです。そこに何十年も住んでいる福島の人がやっぱりそこにいなきゃいけないと思ったら、少しでも下がれば「下がった」と思いたい。普通の日常生活に戻したいと思えば、そう思わざるをえないところがあるんです。

●事故収束アピールのために復興イベント

福島県は「福島はもう大丈夫だ、除染費用も国が出してくれる」というようなことをどんどん外に向かって発信したいわけなんです。それで去年はいろいろな行事を自粛したわけです。お祭りとか学校行事にしても、とりあえずは、外のものはやらないようにしていたんです。その反動があったのかもしれませんが、今年は行事の数や規模が凄いんです。「復興」という文字入ってるものはバンバン復興助成金が下りる。その一方、「保養」とか「避難」とか「移住」なんていう文字が一言でも入っていたら、それはもう却下です。つい最近も郡山で「キッズパレード」といって、何万人も子どもを集めたイベントが開催されました。後は伊達市の柳川というところで全国花火大会です。初めてですよ。今まで福島でやったことがないような行事やイベントなんです。

この前郡山市では「ビール祭り」と言って、あの開成山球場でやるわけですよ。子どもの屋台も出てやったそうです。全て福島大丈夫だよっていうアピールです。私たちのようにそれはちょっとなって思ってるような人達を本当に激怒させることが今続いてるというところです。


福島の現状について多くを語っていただいてまして、上記はほんの一部だけになります。
また改めて続きを書きたいと思います。

メディアからはほとんど福島の情報が伝わってきません。
知ること、伝えることが何よりも必要なのは今の福島の状況ではないのでしょうか。

復興だと、と煽るメディアが福島の真実を伝えないで風化させているのです。

生体濃縮が露見・・ムラソイから25万4千ベクレル

2013-01-26 00:33:07 | 日記
2013年01月20日
生体濃縮が露見・・ムラソイから25万4千ベクレル
福島の魚から基準2540倍の放射性セシウム2013.1.19 10:28 [放射能漏れ]
 東京電力は18日、福島第1原発の港湾内で取った魚の一種、ムラソイから1キロ当たり25万4000ベクレルの放射性セシウム濃度が検出されたと発表した。国の基準の2540倍で、過去最高の値を記録した。

 東電によると、ムラソイは昨年12月20日に採取された。国が定める一般食品の基準値は1キロ100ベクレルで、これまでは昨年8月に採取したアイナメから1キロ2万5800ベクレルの放射性セシウム濃度が記録されたのが最高だった。港湾内ではほかに、アイナメが4万ベクレル、タケノコメバルが10万1000ベクレルと、いずれも基準の1000倍を超える高い放射性レベルだった。

 東電の担当者は「魚が事故の初期に放射性物質を取り込んだのであれば、これくらいの値が出るのは不思議ではない」とコメントしている。

 いい加減、プロなんですから(記事を書くことでカネを得ている)新聞記者も放射能の知識を持ち、東電がバカなことを言い出せば、直ちに突っ込むべきでしょう。大本営発表のようにたれ流すだのは、記者ではなく、スポークスマンと呼ばれますが

まず、このムラソイ、魚については(も)全くわかりませんので、ちょっと調べてみます。


生態◆
■浅い岩礁域に生息。
■卵胎生で春から初夏に仔魚を産む。
市場での評価・取り扱われ方◆
入荷は少ない。値段は安い

プランクトンを食べているようには見えませんから、岩礁のコンブや、貝などを食べているのでしょうか?
(コメント欄から-食餌)
カサゴ目フサカサゴ科メバル属の浅瀬に住む海水魚。
食性は肉食で噛みちぎったりせず丸呑みするので、口に入る大きさの小魚や海老などを食していると思われています。
回遊はせず同じ場所で生息し、成長がゆっくりで5年でやっと20cmくらいに成長します。
身は白身で淡泊、生で食べるとコリコリとした食感が楽しめます。
カサゴよりも食感はサッパリしているそうです。

夜行性で昼間は岩陰に潜み、夜になると中層に浮上し、小魚やエビなどを食べます。釣り魚としても人気があります。最近はルアーで釣る人も多く、写真のソイの口の中に見えているのは小魚などに似せたソフトベイトという疑似餌かと思います。
(情報ありがとうございました)

海産物に関しては、御用学者がウソばかり述べています。一つのウソだけを取り上げても、その場面ではその嘘が通用するように数字で誤魔化してくる能力は発達していますので、見破ることは出来ませんが、その卑劣な言葉を覚えておき、その後出てくる報道と照らし合わせることで、何が本当で何がウソかは、必然的に明らかになってきます。本当であることを証明するのは、権威のある機関ではなく、事実そのものなのですから。


 福島沖の海水のセシウム濃度は十分に低くなっており、東電の担当者は事故当初に吸い込んだセシウムだとうそぶいています。だとすると、吸収後50日ごとに半分に減っていくはずですから、25万ベクレルのセシウムは、500日前には2億5600万ベクレルものセシウムに汚染されていたことになってしまいます。
 
今     25万ベクレル
50日前   50万ベクレル
100日前 100万ベクレル
150日前 200万ベクレル
200日前 400万ベクレル
250日前 800万ベクレル
300日前 1600万ベクレル
350日前 3200万ベクレル
400日前 6400万ベクレル
450日前 1億2800万ベクレル
500日前 2億5600万ベクレル

つまり東電の広報が苦し紛れに説明した「魚が事故の初期に放射性物質を取り込んだのであれば、これくらいの値が出るのは不思議ではない」は、生体内半減期を全く無視した言葉なのです。今まで、海産物に取り込まれたセシウムは、すぐに半分になっていくから全く問題ないと言っていたことと、完璧に矛盾します。

 実験では50日でセシウムが生体内から消えていくわけですから、おそらくそれは正しいでしょう。だとすると何が起きているのか・・・答えは一つ 食物連鎖による生体濃縮です。


 水産庁、およびチーム中川の主張をまとめますと次のようになります。
・食物連鎖を通じた生物濃縮・蓄積はほとんどない
・体内に入ったセシウムは体内に均一に分布し、50日程度で半減する。

このメカニズムで、どうして事故から2年近くたっているこの時期にムラソイから25万ベクレルもの放射性セシウムが検出されるのでしょう。是非とも「正しい」知識できちんと説明してもらいたいものです。

 私の答えは簡単です。食物連鎖を通じた生体濃縮が福島沖で進んでいるから、このように25万ベクレルもの魚が見つかる。今後、このセシウム汚染は太平洋全域に広がり、地球の生命自体を脅かすことになることは間違いありません。経済性云々の前に生命がなくなるのです。

 ドイツのGOMARが行った海洋汚染のシミュレーション

「絆」の正体

2013-01-25 00:16:10 | 日記

北九州、大阪(2月より本焼却予定)震災瓦礫広域処理によって汚染マップは完成されつつあります。これで5年~10年後白血病や甲状腺、心臓病、癌などが確率的に増えても因果関係は証明できないし、誰も責任をとらなくてもよくなりますね。これが国のいう「絆」の正体です。

「北九州市の震災がれき焼却に伴う下関市への要望書」の内容

2013-01-23 00:25:23 | 日記
1/21「福島を下関で考える会」のメンバーら下関市長に要望書提出しました。
2013年01月21日 20時44分06秒 | 震災瓦礫問題
管理人より

「福島を下関で考える会」のみなさんが、下関市長に、北九州市の震災がれき焼却に伴う下関市への要望書を手渡しました。以下、「福島を下関で考える会」のスタッフの方からの報告を転載いたします。

「北九州市の震災がれき焼却に伴う下関市への要望書」の内容

1、 がれき焼却に伴う健康被害のための相談窓口を作ること。

2、 食品の放射能を測定する機械を、市民に開放すること。

3、 放射能対策のため、専門の知識を持った人を常駐させること。

4、 毎日の放射線量を測定して、市報で発表すること。

5、 がれき焼却に関する住民説明会を開くこと。

本日、1月21日11時半より、下関市長に要望書を提出しました。

下関市市議会議員の田辺よしこさんにご同席いただき、20分という短い時間でしたが、下関市長に要望書を手渡しすることができました。

本日集まったのは「福島を下関で考える会」のメンバー6人と田辺よしこ議員、そして昨年福島に住む子どもたちを保養に招いた高岸さん。

要望書に関する署名は約1800筆集まり、「福島を下関で考える会」代表の田辺さんが要望書とともに提出。放射能や有害物質についての説明をしました。

テレビ局はTYS、新聞社各社が取材に来ていました。


下関市長は、福島から避難してきた浅野さんご夫婦と対話しました。
「下関には空き家が多いので避難してくる方の住宅にすることができるのでは」という浅野さんの提案や、

高岸さんの、福島に住む子どもたちを保養に招いたという被災地支援活動 にも関心を持っていただけました。

「震災がれきの焼却が3月で終了するので、もういいのでは」と思われるかもしれませんが、環境中に放出された有害物質と放射能は消えません。しかも、響灘の最終処分場には、放射性物質を含む焼却灰が埋め立てられつつあります。

震災がれきの焼却は終わっても、放射能汚染の調査はこれからです。

 

追記

 「福島を下関で考える会」他メンバーさんより

●市長に衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団報告書「チェルノブイリの長い影」という資料を渡しました。健康被害について知ってほしい。

●避難者のために空家の活用をと話す前に、もう福島だけではなく東日本が放射能で汚染されているので、安全な西日本へ避難移住を考えている人が増えているとも話したのですが、市長さんたちはそこのところも聞いてくださったでしょうか。

部屋にずらり並んでいた方は環境部の方々だったらしいです。以前試験焼却の前に何度か電話した時、けんもほろろの対応だった方々、今日渡してくださった資料を今からでもちゃんと読んで、市民の命と健康を守るためには何をすべきかという視点で考え直して欲しいと思います。まだこの震災がれき問題、そして放射能汚染は終わっていないのですから。