在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で米陸軍が化学、生物、放射線、核(CBRN)の対応訓練を予定していることに対し、厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)など関連4団体が4日、同基地正門前で抗議集会を開き、訓練の中止を訴えた。
訓練実施は1月28日に、日米合同委員会で合意。防衛省南関東防衛局が大和、綾瀬市に連絡した内容によると、訓練場所は、同基地を共同使用する海上自衛隊が管理する区域内にある滑走路南端の約2万平方メートル。今月5日から9月30日まで使用することで合意した。
米側は訓練への参加部隊に関し米本土所属と説明しているが、参加人員や日程については知らせていない。危険物の持ち込みや騒音の発生はないなどの情報提供にとどまっている。
CBRNへの対応訓練は同基地で過去に例がなく、周辺住民に不安が広がっている。
今月4日には同基地正門前に爆同など住民団体から約60人が集まり「危険な訓練をやめろ」などと声を上げた。爆同の石郷岡忠男委員長は「昨秋には迎撃ミサイル訓練があった。米空母艦載機部隊の移駐後に空いた施設を使った新たな訓練場になることを危惧している」と強調。基地司令官宛てに、基地の機能強化につながる運用などに抗議する要請書を提出した。
*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。
●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?
『日本の国家機密』(現代評論社刊 1972年初版発行)
藤井治夫著
第2篇 自衛隊の機密
第2章 日米共同作戦
2、戦時緊急計画
統一文書とは?
この「機密」文書の主文は4ページしかなかったが、付録としてAからMまでの厖大な計画がついていた。その表題は次のとおりであった。Ⓐ作戦の概念、Ⓑ指揮系統、Ⓒ諜報活動、Ⓓ非通常戦争作戦地域、Ⓔ投入可能の兵力、Ⓕ通信連絡およびエレクトロニクス、Ⓖ兵站、Ⓗ海軍作戦、Ⓘ空軍作戦、Ⓙ核兵器の使用、Ⓚ化学生物兵器の使用、Ⓛ心理戦争、Ⓜ戦闘忌避および脱走、の13項である。
1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊
●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦
4 公害調査に名を借りたBCW作戦
気象条件と作戦要素
北海道や関東北部地方で行われている防霜作戦もその例外ではあり得ないだけでなく、民生協力という名によって、自衛隊の生物・化学戦争のための研究や訓練が蓄積されて、後で述べるように成長してきたというべきであろう。
「担当化学係幹部は、化学戦に対する勧告を計画する前に、予想作戦地域に対する予定作戦時刻における気象班の一般気象予報と微気象予報を確保しておかねばならない。化学係幹部はまた詳細な偵察、地図、空中写真または放出する化学剤の作用に影響すると思われる予想作戦地域内及びその周辺の地形状態のモザイク写真による研究に関連して、これらの予報を評価しなければならない。化学係幹部はなるべく自ら直接観測して、気象班の予報を確かめなければならない。
●昭和天皇の戦争責任を問う!!
天皇万歳に浮かれる無責任国家 田中利幸より
重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
吉田裕監修
2001年ピュリッツァー賞受賞
※昭和天皇は、平和主義者でもなんでもなかった。好戦的であり、常に軍部に色々と指示を出していた!!
戦後補償問題に国家無答責という天皇主権の明治憲法下の原則を適用するな!!
第1部 皇太子の教育
1901(明治34)年―1921 (大正10)年
第一章少年と家族と明治の遺産
Ⅳ
御学問所は軍事教育の必要から設置された。若手将校による乗馬や軍事教練と並んで、皇太子と学友は地図の解読と作成、軍事史、軍隊統率の原理、戦術、戦略、兵棋演習を学んだ。
軍事教育の担当者は、日露戦争で活躍した陸軍大将で学習院長の大迫尚敏をはじめ、ふたりの海軍少将、4人の現役海軍中将で、ほとんどは外国駐在武官の経験があり、海軍兵学校の教官も務めていた。1919年から、理論家の海軍大佐佐藤鉄太郎はアメリカの提督アルフレッド・セイヤー・マハンの海上権力論を講じた。大艦隊による通商航路の確保が対外膨張政策の要であるとの主張である。マハンはまた、日本の海軍が、将来太平洋におけるアメリカの利益にとって直接の脅威になると断言しているが、 佐藤がこの点を皇太子に説明したかどうかは明らかでない。佐藤は西洋と日本の海戦史 (東郷の率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を殲滅した日本海海戦も含めて)も講義した。
日本国憲法9条
第9条【戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認】
①、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
RENUNCIATION OF WAR Article 9.
Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation
and the threat or use of force as means of settling international disputes.
In order to accomplish the aim of
the preceding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained.
The right of belligerency of the state will not be recognized.