宗門法規の授業中に
山本先生がこう訪ねられました。
「あなたが得度を受け、僧侶になる目的は?」
そう尋ねられました。
重い言葉です。
在家である私たちは、わざわざ僧侶になる必要はないかもしれません。
でも僧侶になりたい。その気持ちはどこから湧くのか?
自分でもわかりません。
「妙好人でもよろしいのではないですか?」
妙好人とは?辞書によると
人間のなかで最もすぐれた最上至高の人を意味し,特に真宗の篤信者をさす。
中国の念仏僧,善導の『観経疏』に「もし能く相続して念仏する者,此の人,甚だ稀有なりとなす。
……即ち是れ人中の好人なり,人中の妙好人なり,人中の上上人なり,人中の稀有人なり,人中の最勝人なり」とあるのに由来している。
妙好人たちは農民や小商人が圧倒的で,このように学問もなく,社会的地位も低かった人が,どうして高度な信仰を獲得したか,また妙好人という言葉が,なぜ特に浄土真宗の篤信(とくしん)者(信仰の厚いもの)に対する特別な熟語になったかは不明。
とのこと。
つづく