想い出の時を刻む

趣味を楽しみながら、今日の思いや出来事を綴り、想い出として残していく日記

主夫の真似事

2015年03月06日 | 日記

 昨年、現職を退いてから約8か月が過ぎた。それまでの忙しい仕事から解放され少し楽になったが、新しい生活環境に馴れるのにまだ戸惑っている。

 

 生活環境の変化といえば、結婚後36年間一度も台所に立ったことのない私が最近、台所仕事をするようになったのが一番大きな変化で、自分でも驚いている。

 

 別に妻に求められて、台所に立つようにしたのではない。なぜか自然とそうなってしまったのだ。

 

 仕事を退職し、新しい生活パターンに馴れようと一生懸命になっていた時、ふと考えてみると自分の生活に以前と違って時間の余裕ができていることに気付いたのだ。

 

 それはある日、妻が「あなたが家にいる時間が長くなった分、最近小言が多くなったわよ」言われてハッと気づかされたからだ。妻の言葉で時間の余裕ができてることに気づいたのと同時に、なぜかそれまで家庭を殆ど顧みなかった自分の事が反省させられた。

 

 特に私が退職した後も家事や母の介護をしながら教師として学校に通う妻の姿を改めて見ていると、それまで家庭の事は妻の仕事と無責任に任せていた自分が恥ずかしく思えた。

 

 そんなことがあって、私は自分がこれから何ができるでか考えるようになり、そこで思いついたのがプチ主夫をすることだあった。

 

 長年、家事などをしたことがない自分が台所に立つことなど考えもしなかったが、年のせいかそんなに抵抗感もなく、自然と家事をするようになった。

 

 とは言っても大したことはしてないが、妻に代わり台所で皿を洗ったり、部屋掃除やゴミ出しなどをしていると妻の大変さがよくわかった。

 

 

 そればかりか高齢の母の介護を妻に代ってやってみると、その辛さが本当にわかって、心底妻に申し訳なくもあり、ありがたくも思った。

 

 母はこの1月に亡くなり、妻も少しは楽になったが、相変わらず忙しい。だから、これからは、なるべく妻を楽にしてあげるため、ささやかだが主夫業に努め、互いに元気にこれからの生活を楽しく過ごせるようにしたいと密かに心に誓っている。いつまで出来るやら…