![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/80/8973689fa12e0b365cda60217aaed52a.jpg)
学校では毎日いろいろな事件が起こる。
人がいっぱいあふれているのだから、当然だ。
それも教室という小さな箱ものに,個性が異なり(いい意味でも悪い意味でも)
個性がぶつかり合う人たちを入れている。
おだやかな授業をしてみたい、、、
それは教師である私の願いのひとつだ。
今年も『映画の原作本を読み、映画を見る』という授業を続けている。
このクラスには読書好きが集まっている。
今年の前期は日本の小説を極めている、あるいは話題作をかなりの冊数、
読破している強者が揃っている。
300ページ近い本を2週間、あるいは3週間で完読しなければならないのだから
留学生としては相当な日本語力を求められる。
また、読後の映画鑑賞、そして原作と映画を比較してみる分析力、コメント力が必要となる。
先週の授業はメンバー8人のうち、体調を崩した人、所用で欠席した人が4名いた。
8人の本当に小さなクラスなので、当日はみんなで相談の上、授業の半分は
現在読んでいる江國香織さんの『間宮兄弟』を読み進めるということになった。
教室に静かでおだやかな時間が流れる。
みな、熱心にひと言も話すことなく本を読む。
どんなふうに座ってもかまわない。
本を読む時間で、文法や翻訳をする時間ではないからだ。
学生は
あらかじめ配っておいた小さなポストイット(主要な登場人物別に色分けされている)に
気がついたことをメモをし、各ページにそれを貼っている。
だから、学生の持っている本は赤や黄色、緑などのポストイットがいっぱいページに挟まれていて
すごくカラフルだ。
みんな、このやり方がとてもいいと思っている。
(実は私もそう思っている!登場人物を整理しやすい)
おだやかに穏やかに、、、。
誰にでも
ページをめくる音だけが微かに聞こえてくる、そんな静かな時間が必要なのだ。
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