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保全(1795-1854)は幕末京焼を代表する天才の一人で、写しものが得意だった人。
写しでも、ただの写しに終わらないところが凄いのです。
この花入れも、明末の交趾写し。鶴首をバランスが崩れる寸前まで長くして、なんともモダン。
紫色の交趾釉は(表千家、了々斎好みといわれていますが)濃淡の変化があって、深い奥行きです。
松文様が金彩で、さりげなく散らしてあります。
高台脇には、永楽印があります。
当時の共箱に納まっていて、箱の表側には「紫交趾鶴首花入」とあり、裏側には「善五郎造」の書付があります。
無傷です。
(口径1,7センチ、高さ27センチ、高台径4,5センチ)
価格 38,000円