僕は、元・酒屋の店員
&ビールを注ぐ人として、
(各種)お酒の卸価格、
小売店での販売価格、
飲食店での提供価格、
が大体わかります。
※少なくとも、国内の飲食店の
お酒(特にクラフトビール)
に関する利益/利益率は、
推測できます。
クラフトビールは国産に関して、
税制や(輸入に頼らざるを得ない)
原材料費、醸造規模などが
ネックとなり、
消費者にとって、
割高な価格にならざるを得ない、
というのが実情です。
※にもかかわらず、
飲食店/小売店にとっても
利益率が(特にワインと比べて)
低いというのが、
ビジネスとしての課題。
もう1つ、国産クラフトビールの
問題点を挙げると、
"樽生"で飲めば、美味しい銘柄も
"ビン/缶"となると、
品質が極端に落ちるケースが多い。
→後ほど、ビン/缶でも
ハイクオリティな銘柄を
ご紹介します!
【余談】
昨年、僕が参加させていただいた
日本で実施する、クラフトビールの
国際的な品評会において、
「樽生」部門で受賞した
にもかかわらず、
その「ビン/缶」タイプを
"これが日本で今、最もうまい!"と
自社のオンラインショップで
喧伝される某ブルワリーさんに
唖然としました。
→現実に、対象となる銘柄は、
「樽生」部門で、
(日本での開催につき)
日本のブルワリーの受賞率が
約90%を占めた中での金賞。
それに対し、「ビン/缶」は、
日本と海外の受賞比率が
およそ50対50の激しい競争の中、
金賞ではなく銀賞/銅賞を受賞、
あるいは"入賞していない"
にもかかわらず、です。
ふむ。
僕自身が日々行っている
(主観的な)テイスティング結果に
このような(客観的な)事実も
加味すると、
世界のクラフトビール市場
における日本のビールの品質は、
総じて、まだまだ発展途上
というのが、率直な見解です。
※目白の田中屋さんをはじめ、
海外のビールを取り扱う
良心的な専門店に行けば、
同じスタイルの
ビン/缶ビールを、
よりハイクオリティ
orベストクオリティ、
さらに、同等価格
orよりリーズナブルに
購入できるのです。
したがって、現在も、
狂信的にクオリティを追求する
クラフトビールの飲み手は、
主に外的な要因で"割高"、
かつ、おそらく設備上の問題から
パフォーマンスを
100%発揮できていない
国産のビン/缶入りビールよりも、
(各ビアスタイルの本場から)
輸入された海外製の
ビン/缶ビールを選択している
というのが実情です。
【補足】
「樽生」でいただく
国産銘柄のクオリティは
確実に高まっています。
ただし、近年は、
都内の有名なビアパブも含めて
取扱い銘柄に偏りが見られるため、
消費者として、面白みに欠けるなぁ
と感じています。
たとえば、よく見かけるのは、
京都醸造、鬼伝説、MARCA、
ビー・イージー、うしとら、など。
もちろん、
これらの新興ブルワリーなどが
中心となって、
世界市場の流行スタイルを
日本市場へ紹介したり、独自の
アレンジを加えることは面白く、
また、これらの新興ブルワリーと
評価の固まっている大御所(※)
のビールを同時に展開する、
パブ側のセンス/遊び心には
感心しきりです!
※大御所:
箕面、ベアレン、志賀高原など。
ところで、僕は今、夏休みの
「イギリス・リアルエール紀行」
に向けて、現地のパブ情報を
リサーチしているのですが、
各店舗のメニューを見る限り、
人気ブルワリーのビールは、
ロンドンのみならず
地方のパブでもしっかり
提供されているもようです。
いわば、クラフトビール版の
"ナショナルブランド"&
急成長ブルワリーが
幅を利かせるのは、
日英共通なのですね。
・・・・・・・・・・
ビールとワイン
/日本酒/蒸留酒/カクテル。
書きそびれてしまった、
ビン/缶でもハイクオリティな
国産クラフトビールなど、
「趣味のお酒
/ビジネスとしてのお酒」
をテーマに書きたいことは、
まだまだあるのですが、
すみませぬ、今夜はここまで。
最後までお読みいただき、
ありがとうございます☆
※写真は、トラピストの中で
唯一のホワイトビール。
by La Trappe
&ビールを注ぐ人として、
(各種)お酒の卸価格、
小売店での販売価格、
飲食店での提供価格、
が大体わかります。
※少なくとも、国内の飲食店の
お酒(特にクラフトビール)
に関する利益/利益率は、
推測できます。
クラフトビールは国産に関して、
税制や(輸入に頼らざるを得ない)
原材料費、醸造規模などが
ネックとなり、
消費者にとって、
割高な価格にならざるを得ない、
というのが実情です。
※にもかかわらず、
飲食店/小売店にとっても
利益率が(特にワインと比べて)
低いというのが、
ビジネスとしての課題。
もう1つ、国産クラフトビールの
問題点を挙げると、
"樽生"で飲めば、美味しい銘柄も
"ビン/缶"となると、
品質が極端に落ちるケースが多い。
→後ほど、ビン/缶でも
ハイクオリティな銘柄を
ご紹介します!
【余談】
昨年、僕が参加させていただいた
日本で実施する、クラフトビールの
国際的な品評会において、
「樽生」部門で受賞した
にもかかわらず、
その「ビン/缶」タイプを
"これが日本で今、最もうまい!"と
自社のオンラインショップで
喧伝される某ブルワリーさんに
唖然としました。
→現実に、対象となる銘柄は、
「樽生」部門で、
(日本での開催につき)
日本のブルワリーの受賞率が
約90%を占めた中での金賞。
それに対し、「ビン/缶」は、
日本と海外の受賞比率が
およそ50対50の激しい競争の中、
金賞ではなく銀賞/銅賞を受賞、
あるいは"入賞していない"
にもかかわらず、です。
ふむ。
僕自身が日々行っている
(主観的な)テイスティング結果に
このような(客観的な)事実も
加味すると、
世界のクラフトビール市場
における日本のビールの品質は、
総じて、まだまだ発展途上
というのが、率直な見解です。
※目白の田中屋さんをはじめ、
海外のビールを取り扱う
良心的な専門店に行けば、
同じスタイルの
ビン/缶ビールを、
よりハイクオリティ
orベストクオリティ、
さらに、同等価格
orよりリーズナブルに
購入できるのです。
したがって、現在も、
狂信的にクオリティを追求する
クラフトビールの飲み手は、
主に外的な要因で"割高"、
かつ、おそらく設備上の問題から
パフォーマンスを
100%発揮できていない
国産のビン/缶入りビールよりも、
(各ビアスタイルの本場から)
輸入された海外製の
ビン/缶ビールを選択している
というのが実情です。
【補足】
「樽生」でいただく
国産銘柄のクオリティは
確実に高まっています。
ただし、近年は、
都内の有名なビアパブも含めて
取扱い銘柄に偏りが見られるため、
消費者として、面白みに欠けるなぁ
と感じています。
たとえば、よく見かけるのは、
京都醸造、鬼伝説、MARCA、
ビー・イージー、うしとら、など。
もちろん、
これらの新興ブルワリーなどが
中心となって、
世界市場の流行スタイルを
日本市場へ紹介したり、独自の
アレンジを加えることは面白く、
また、これらの新興ブルワリーと
評価の固まっている大御所(※)
のビールを同時に展開する、
パブ側のセンス/遊び心には
感心しきりです!
※大御所:
箕面、ベアレン、志賀高原など。
ところで、僕は今、夏休みの
「イギリス・リアルエール紀行」
に向けて、現地のパブ情報を
リサーチしているのですが、
各店舗のメニューを見る限り、
人気ブルワリーのビールは、
ロンドンのみならず
地方のパブでもしっかり
提供されているもようです。
いわば、クラフトビール版の
"ナショナルブランド"&
急成長ブルワリーが
幅を利かせるのは、
日英共通なのですね。
・・・・・・・・・・
ビールとワイン
/日本酒/蒸留酒/カクテル。
書きそびれてしまった、
ビン/缶でもハイクオリティな
国産クラフトビールなど、
「趣味のお酒
/ビジネスとしてのお酒」
をテーマに書きたいことは、
まだまだあるのですが、
すみませぬ、今夜はここまで。
最後までお読みいただき、
ありがとうございます☆
※写真は、トラピストの中で
唯一のホワイトビール。
by La Trappe