2024年9月9日から営業運行を開始した、国際興業バスのレトロフィットEVバス、5901号車です。
2010年式のPKG-エルガ(ノンステップ)をディーゼルからEVに改造しました。
今回のEV化は、台湾の電気バスメーカーRAC社が改造を担当し、住友商事と住友商事パワー&モビリティの全体総括、西日本鉄道と西鉄車体技術の技術協力により、実現しました。
運転手さんの後ろに注目。
西鉄バスグループに導入したレトロフィットEVバスと同様に、車内前方にバッテリーパックを搭載しています。西鉄バスグループは種車が西工ボディのワンステップでしたが、こちらはJ-BUSのノンステップです。レトロフィットEVバスという括りでは、J-BUSも、ノンステップ仕様も、初めての登場になると思われます。
車内から見ると、こんな感じです。
運転手さんの後ろに配置されたバッテリーパックが主張します。ドア側にも小サイズのバッテリーパックがあります。1回のフル充電で、概ね150km程度走行できるようです。
私が乗車した、高島平~池袋駅間は、そこそこ距離のある基幹系統です。
幹線道路(国道17号線)でも流れに乗って走行していました。走行音は静かでモーター音も案外小さく、一番聞こえてくる音源は、ファンの音(?)でした。
↑西日本鉄道のレトロフィットEVバス
今回の国際興業バス5901号車は台湾で改造したそうですが、西鉄バスグループでは、西鉄車体技術での改造が始まっており、合計で既に23台のレトロフィットEVバスが活躍しているそうです。今後も、年間で約30台規模のペースで増やしていくのだとか。
いつか関東でも、レトロフィットEVバスの台数が、大きく増える日が訪れるのかもしれません。
5901号車 練馬200か3779