先日 リウマチの定期検診に行った。
診察室に以前は掲げてなかった額があった。
「花も美しい 月も美しい それに気づく心が美しい」
達筆な毛筆で書かれていた。
年末だからか 病院はいつもより更に患者さんが多くて 主治医も大変だと思ったから。
誰の言葉なのか 誰が書いたのか 聞かなかった。
どうやら 円覚寺の前官長「足立大進老師」さまの言葉らしい。
気づくことの大切さを教えている と検索先では説明があった。
たぶん。
主治医は 病気で落ち込んで ちゃんとものごとを見れなくなっている私たち患者に
いろんなことに 気づいてほしいと思って 掲げたんじゃないかな
と私は思っている。
前向きに生きることとか 心配してくれるひとの気持ちとか 当たり前のことができる
ありがたさ とか。
来月 本当のところを主治医に聞いてみようと思ってはいるけど。
「おおー そんな偉そうなことで飾ったんじゃないよー。
ただいい言葉だなぁって思ったもんだから」とか きっと笑って言うんだろう。
「気づきを教えたくて言った言葉なんだろうけど ひとそれぞれ。
これを読んで何かを感じたり思ってくれたら それでいいんじゃないの」
って 言うのだろう。
そっとそっと 病気で心まで病んでる患者に
「花も月もきれいって思えるのは 今生きてるからだよ。生きているからこそだ。
下ばかり見ているとその美しさには気が付かない。目を 心を閉じてたら
美しさを見ることもできない。さあ 顔上げて 目もあけて。
きれいだね~って 笑っていこう。笑顔は心も体も前向きにするさ」
って 言ってくれてるのでしょう。
そういうひとだから 主治医さん。
ありかとう 先生。
今 とても痛くて 辛くて 絶望の淵に立とうとしている あのひとにも。
花や月がきれいだって思える気持ち。
今を生きる という勇気。
あなたはひとりじゃないよ ということ。
みんなが あなたに長く長く いてほしいと思っていること。
気づいてほしいなって思っているよ。