オリジナルは1991年に発表された、サクセス開発、セガ販売のアーケード用シューティングゲーム。
可愛い女の子が「自機」のシューティングゲームで、そこそこ人気ゲームだった筈だが、本質的には一種時代遅れだった「グラディウス・クローン」である。
しかし繰り返すが、「可愛い女の子で」そこそこヒットしてる筈だが、IPに疎いセガ、版権を押さえる事なんざサッパリ思い浮かばず、結果、セガの家庭用マシン以外にガンガン移植される。
つまり「X68000ならではの」移植、とはイカンが、とは言ってもPC-エンジンに続き、二年後の1993年に、2番目に移植が行われたのがX68000で、そして、「グラディウスが完全移植可能なスペック」であるなら、当然X68000でも「(構造的には)時代遅れな」コットン程度は移植可能じゃないとならなかっただろう。
販売したのはどういうわけかエレクトロニックアーツだ。
より正確に言うと、1990年代当時、エレクトロニックアーツは日本支社を日本ビクターと共同出資で作っていて、その名もエレクトロニックアーツビクターになっていた。
しかも、スーファミ版の「コットン100%」とは違い、サクセス自らによる移植である(PCエンジン版はハドソンによる移植なんで、初のサクセス自らによる移植ではある)。アーケード版のファンだった層は大喜びの移植だったんじゃないか。
ちなみに、この移植、完全にX68000実機向けのゲームだ。
と言うのもキー操作にX68000に特徴的なXF1、XF2キーを用いる。当然、こんなキーはWindowsのキーボード(と言うかJIS標準キーボード)には存在しないキーだ。
あるいは、ゲームパッドを考慮してるようなんで、それを持ってる人向けと言う事になる。
いずれにせよ、実機を持ってる層は鼻高々でプレイすべきだろう。