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マハロ船長の航海日誌2

大漁旗の本当の意味は?

大漁旗(たいりょうばた・たいりょうき・フラフetc.)は、漁師のお祝い等で掲げられるものと相場が決まっていますが、

大漁旗という名前から考えれば、出漁した漁船が、大漁だったときに『獲ったどー!』と知らせるための目印でしょうね。

でも、なぜ「大漁を知らせる」必要があったのでしょうね。
たんなる「大漁自慢」?
いやいや、そんな自己顕示欲MAXの漁師もなかにはいたかもしれませんが、それはきわめて少数派だと思いますよ。

むしろ、「大漁を知らせる」ための通信手段だったと考えるのが自然でしょう。今は無線が発達してますが、無線のない時代は、鮮やかな旗を掲げることでで待っている人達に大漁を知らせたのではないでしょうか?


帰港してから知らせるのではなく、その前にいち早く大漁を知らせたかった理由は?・・・・・

漁師の仕事は、魚を獲るだけじゃなくて、水揚げしたら、選別して、セリに出して出荷しなくちゃなりません。
当然、そのための人手が必要です。
もし、大漁だったら、余計に人手は必要です。
魚を入れるトロ箱や氷だってたくさん必要になるから、その手配だって必要でしょう。
モタモタしていて鮮度が下がってしまったら、それこそ商品価値も下がってしまうでしょう。
大漁は嬉しいかもしれませんが、セリのタイミングが遅くなると値段は下がってしまうので、いち早く作業を始めて、いち早く市場に出すことが「儲ける」ために必要だったことは想像に難くないです。

(だから、たんにたくさん獲れれば良いというわけじゃないんです。これは農作物なんかでも同じことが言えますよね。)



参考書籍:海のまつりごと (大久保 房男著 紅書房)

参考ネット:https://typesea.net/archives/1658
(しっかりと記録に残っていることでは、1651年(慶安4年)に伊勢国桑名の漁民が豊漁を知らせる旗を掲げたことが最も古いものになるようです。)


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コメント一覧

マハロパパ
tomoさん
水産物は鮮度が命ですよね。
海なし県に育った私は、小さい頃は生魚は淡水魚で、海水魚は干物か加工品でした。
今は新鮮な刺身を何でも食べられることをありがたく思っています。
tomo
なるほど、大漁ですって自慢していたわけではないのですね。
確かに水産物は鮮度が大事ですから、船が着いたら速やかに作業を行わなければならないですもんね。
無線やスマホがない時代の重要な通信手段だったと改めて感じます。
マハロパパ
行燈入道さん
旗とか狼煙とか、昔の人の通信手段はたいへんでしたね。
現代人も、スマホ・携帯を忘れたら、旗でも振るしかないですね。
行燈入道
なるほど無線が無かったか頃は、重要な通信
手段だったのですね。
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