瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

事実は小説よりも奇なり

2015-05-30 17:16:12 | 随想
なんだか糸をたぐるみたいにするするっと気持ち良く、あれもこれもつながっていく時ってあるよね。それはそれは見事に。まさしく天の配剤。

おもしろいくらいに思いと出来事がするするとつながっていく話を最近聞いたばかりだけど、ああ、そういうふうにできているよなあ、と思うだけ。本当? なんて疑ったりはしない。
おそらく疑う人はそのような経験がないのだろう。いや、あるはずなのよ。あっても気がつかないか、偶然として気にも留めないか。惜しいことだ。

人生は偶然の集積である。それを偶然と観ていれば個々の出来事はばらばらのままである。それらに必然を観たとき個々はつながり一筋の流れとなる。ああ、ここへ流れ込むのか、という得心。いや、ここへ流れ込むことなんぞ、とうに承知していたことに気付くだけである。ただ自分が忘れていただけである。

そうそう都合良くことが運んでは、小説ならご都合主義の誹りは免れないところだが、事実というものは案外ご都合主義なのである。別に奇でも不思議でもない。そういうふうにできているだけである。あとは楽しめばいい。
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