曼荼羅とか変相図とかってのがありますね。「あるもの」を視覚化しようと試みたんだと思います。知性にとって宇宙ってのもそういったものなんじゃないかしら。「なにかしらのもの」を表現しようとして宇宙を拵えた。画家が絵を描くように、音楽家が曲を作るように。知性は内にある何かを形あるものとして表現したかったんでしょう。それが宇宙っていう作品。だから私たちが知性をもつのは当然なんですよ。知性が拵えたんですから、 . . . 本文を読む
では「すぺるむ・さぴえんす」の感想。主人公は“あるもの”から取り引きを持ちかけられる。「宇宙の一切の秘密と真理を教えよう。その代償に、こちらは二百二十億の全人類の生命をうばう」“あるもの”は言います。「宇宙にとって“意識”とは何であり、とりわけ、もの事の窮極を問いたずねてやまぬ“知性”とは、いったい何か?……そういった問いに答えてやろうというのだ」問いの立て方が違うと前回書きました。 . . . 本文を読む
小松左京「ゴルディアスの結び目」(角川文庫 昭和55年)「神への長い道」を「自伝」の中で触れたとき宗教をテーマにしたということで「ゴルディアスの結び目」にも少し触れていました。で、引き続き小松左京を読みました。「ゴルディアスの結び目」は今回初めて。主人公がブラックホールの中でルシファーと出会うんですけど、あたくし、絶対悪には興味がないもんで、ピンとこないんですよ。地獄の . . . 本文を読む
よく知りませんけど、脳内になんちゃら物質が放出されると幸せを感じるとかなんとか、そんなんを読んだことありますが、どうなんでしょうかね。いや、この事実を疑ってるわけじゃありませんよ。どうなんでしょうかねっていうのは、こういう事実はどう受けとめられているのかなあって思いまして。なんだ、幸せってつまるところ化学反応に過ぎないのかってな受けとめられ方をされたりしてるのかな?っト。ま、投薬で鬱 . . . 本文を読む