慰労会をします。と、職場で言われる。即座に、ぼくは結構です、と断わる。
どうして出席しないのだ、と言われる。
実に不思議である。いや、ま、不思議でもなんでもありませんけどね。出席して当然ってのがフツーの感覚なのは分かります。その点においては不思議じゃありませんけど、その感覚を信じて疑わないのが不思議ですわなあ。
フツーってえのはようするに多数派ってえことです。多数派ってえことは少数派だっているわけですが、多数派は得てして少数派が見えてない。そんなものが存在するなんて思いもしない。仮に見えていても数にモノ言わせて少数派をねじ伏せる。
フツーってえのは暴力ですなあ。
誰しも暴力をふるわれることには敏感ですが、自分が暴力をふるっていることには鈍感です。
フツーな自分が暴力をふるっているかもしれないという自覚はあったほうがいい。