人気のある大河ドラマなので混雑を心配していましたが、土曜の昼でも並ぶこともなくゆったりと見ることができました。私が伺ったのは会期前半。展示替えがあり、後半の方が目ぼしい展示が多いためかもしれません。(あと、東京展よりも、大阪や上田の巡回展のほうが目ぼしい展示が多いのかもしれません。)
(左が東京展のチラシ、右が大阪展のチラシ。巡回展でも目玉となる展示は異なるようです。)
現存する資料が少ないということもあってか書状の展示が多く、知見のない私はモノを見るというよりもひたすらキャプションを読んでいた気がします。キャプションが多く、真田一族の流れはとてもよく理解することができました。
面白かったのは、陣形が詳細に描写された「川中島合戦図屏風」と、物語が展開されていく「関ヶ原合戦絵巻」でした。(ちなみに屏風はいずれも前後期で右隻・左隻に分けて展示されるようでした。)
ちょっと残念だったのは、「大坂夏の陣図屏風」。複製なのはよいのですが…とにかく見づらかったです… この展示を見る数日前に、この屏風の原本を大阪城で拝見したのですが、そちらではそこに描かれている多様な人物や場面を詳細に解説してくれていて、その後実物で見られる細かい描写が面白かっただけに、描写の説明もなく、細部を見ることもできない展示だったのはもったいなく感じました。
ただ戦場の様子を描くだけでなく、大阪城から逃げ惑う人々とその人々を襲う残虐な行為… 屏風の中からこれほど戦の恐ろしさが伝わって来る細かい描写は初めて観たので、もっとじっくりと見られたら良かったと思います。(その他の屏風や絵巻も、”どんな場面なのか?””描かれているのが誰か?”といった細かい解説はほとんどないかったので、そこまで歴史に詳しくない私にはちょっと難しかったです…)
とはいえ、この展覧会を見るまではほとんどこの時代の出来事について知識がなかった私も、展覧会を見終わる頃にはすっかり流れが理解できるようになったので、これからドラマを見るのも楽しくなりそうです。
音声ガイドは草刈正雄さん。展示のキャプション+αの解説で聞きやすかったです。
*******************
■DATA■
2016年 NHK大河ドラマ特別展「真田丸」 @江戸東京博物館(両国)
会期:2016年4月29日(金・祝)~6月19日(日)
時間:午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)
休館:毎週月曜日 (5月2日、5月16日は開館)
観覧料(税込)特別展専用券:一般1,350円
この展覧会では、NHK 大河ドラマ「真田丸」と連動し、真田信繁ゆかりの品や歴史資料などの紹介を通じて、信繁の人間像と彼が生きた時代を浮き彫りにしていきます
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます