【今週末はどこに行こう?】今週末行きたい 展覧会・イベント

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(関東地方・現代アート中心です。)

生誕300年記念 若冲展 @東京都美術館(上野)

2016年05月06日 | アート・ひとこと感想

テレビや雑誌でもたくさんの特集が組まれているこちらの展覧会に行ってきました。

 生誕300年記念 若冲展 @東京都美術館(上野)

展覧会がはじまった週の週末の午後に伺って、10分待ち程度で入れました。 
(現在はもう少し混んでいるようですね… 若冲展のTwitterアカウントで待ち時間がアナウンスされています。午後よりも午前中の方が混んでいるようです。)

釈迦三尊像動植綵絵30幅を円環状に並べた展示室は圧巻です!遠くから見たときの鮮やかな色彩も印象的だし、近くで見ると緻密な筆使いに引き込まれました。 その筆使いを近くで見たいし、近づいたら細部にまで見入ってしまうので、展示室はぎゅうぎゅうでかなり疲れましたが…

(「釈迦三尊像」より / 伊藤若冲 (展覧会パンフレットより引用))

(「動植綵絵」より / 伊藤若冲 (展覧会パンフレットより引用))

オペラグラスを持っている方も多かったです。作品によってはガラスケースから作品までの距離が離れたものもあるので、持っていくとより楽しめそうですね!

 

緻密な描写の動物と大胆な筆使いの背景とか、写実的な描写とデザイン的な画面構成とか、漫画のようにはっきりとした輪郭線と濃淡だけでの表現とか、鮮やかな色使いと絹地の色を活かした表現とか… 正反対に思えるような表現がひとつの画面の中に共存しているのには本当に驚きました。本物を見ないと気づかないことも多いですね。

(「動植綵絵 群鶏図」/ 伊藤若冲 (展覧会パンフレットより引用)
様々な鳥が描かれた作品がありましたが、若冲といえばやっぱり鶏ですね!一羽ごとに異なる細かいパターンとグラデーションが画面を埋め尽くす「群鶏図」にはとにかく圧倒されます…)

春に開催されていた森美術館の村上隆展の後の、このタイミングで見られたのも良かったなぁと思います。思わず、村上隆さんの作品のモチーフや構図、色使いと頭の中で比較しながら見てしまったりもしました。

 

なお展示室には技法などの説明はほとんどないので、音声ガイドor予習してから見るのが良さそうでした。(音声ガイドはあまり聴きやすい構成ではなかったのですが…)

図録は¥3,000で分厚くて綺麗だったのでお得感がありましたが、目の前で見た本物がすごすぎて、展覧会見た後だと逆に欲しくなくなってしまうような展覧会でした。

とても見ごたえのある展示ですが、5月24日(火)までと会期が短いので、どうぞお見逃しなく!

 

※展示室外の無料ゾーンでは、TeamLab.の「Nirvana」を見ることができます!TeamLab.展の時のような大画面ではありませんが、作品全体が俯瞰できて良いです。

(「Nirvana」 / TeamLab.)

 

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■DATA■

生誕300年記念 若冲展 @東京都美術館(上野) 


会期:2016年4月22日(金) ~ 5月24日(火)
休室日:4月25日(月)、5月9日(月)
時間:9:30~17:30
(毎週金曜日は9:30~20:00)
観覧料:当日券 | 一般 1,600円 / 学生(大学生・専門学校生)1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000円

伊藤若冲(1716-1800)の生誕300年を記念して、初期から晩年までの代表作を紹介します。若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁)が東京で一堂に会すのは初めてです。


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