赤瀬川原平さん、畠山直哉さん、内藤礼さん、伊藤存さん、青木陵子さん、島地保武さんの6名によるグループ展です。有名なアーティストさんばかりなので、多くの人が訪れていましたが、それでも会場にはとても静かで穏やかな良い空気が流れているように感じました。
(「無題」/ 内藤礼
こちらは道路に面したウィンドウに展示されています。)
赤瀬川原平さんのシュールなイラストや、内藤礼さんの静かにじっと目を凝らして見るような絵画と彫刻、ゆっくりと作品との距離をはかるような青木陵子さんの作品など、どれも穏やかに気持ち良く見られる素敵な作品でした。
その中でも特に印象に残ったのは伊藤存さんの「みえない土地」というアニメーション作品でした。”銀座周辺で行った生き物調査”をもとに作成したアニメーションなのだそうですが、身近な生き物から人間まで次々と姿を変えていくアニメーションには何周も見入ってしまいました。
(「ひと」/ 内藤礼
注意していないと、うっかりと見落としてしまいそうな小さな作品。銀座の街のにぎわいもふと忘れてしまう、とても静かで素敵な空間です。)
にぎやかな銀座の中で、せわしい日常を忘れ心が潤うような展覧会でした。
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■DATA■
『椿会展 2016 - 初心 -』@資生堂ギャラリー(銀座)
会期:2016年4月28日(木)~6月19日(日)
時間:火~土曜11:00~19:00、日曜・祝日11:00~18:00
参加作家:赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子、島地保武
休廊日:月曜
料金:無料
第7次椿会による4回目の展覧会。2014年に逝去した赤瀬川が1970年代に制作したペン画や、今年2月までメキシコに滞在していた畠山による同地の風景写真を展示。さらに内藤が2013年から出展している『color beginning』シリーズの新作や、伊藤が銀座周辺で行なった生物調査をもとにしたドローイングのアニメーションなどが出展される。
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