![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/98/e1165760873faf8902dd2a634ef953e7.jpg)
ピエール・フルニエ(1906-1986)が1972年に東京の虎ノ門ホールで行ったバッハ無伴奏チェロ組曲の全曲演奏会のライブ録音を聴いてみた。
ライブながら,さすがTDKだけあって録音は素晴らしく,フルニエの柔らかい,クリームのような音がよく捉えられている。腰があって艶やか。この音に文句がある人はまずいないだろう。
フルニエの演奏ものびやかに歌っていながら中庸で気品がある。奇をてらったところはどこにもなく,穏やかさの中にも緊張感のある音楽が持続している。古楽器で奏されるような新鮮さはないが,より人間的な歌が込められた演奏だ。一昔も二昔も前の演奏と言ってしまえばそれまでだが,全体的なまとまり,緊密さ,親しみやすさから言うと,録音上ではフルニエの最上の無伴奏と言ってもよいのではないだろうか。
惜しいことにミスはけっこうある。よくCD化されたものだと思うような箇所もあるものの,そんなことで途切れるようなフルニエではなく,悠々と歌い続けていくのはさすがだ。
ボーナス・トラックとしてフルニエ自身の短い言葉も収録されていて興味深い。英語,フランス語のチャンポンなので,私はどうしてもポアロと比較してしまう。ポアロの英語とよく似ているところもご愛敬,か(笑)。
TDKオリジナルコンサートとしてFMで放送された音源をリマスターしたものだが,貴重な録音である。
ちなみに,こちらはYou Tubeで見られるフルニエの姿。
■ヨハン・セバスティアン・バッハ,無伴奏チェロ組曲第1,5,3番.ピエール・フルニエ(チェロ).1972年3月2日録音,TDK.TDK-OC001
■ヨハン・セバスティアン・バッハ,無伴奏チェロ組曲第4,2,6番.ピエール・フルニエ(チェロ).1972年3月4日録音,TDK.TDK-OC002
ライブながら,さすがTDKだけあって録音は素晴らしく,フルニエの柔らかい,クリームのような音がよく捉えられている。腰があって艶やか。この音に文句がある人はまずいないだろう。
フルニエの演奏ものびやかに歌っていながら中庸で気品がある。奇をてらったところはどこにもなく,穏やかさの中にも緊張感のある音楽が持続している。古楽器で奏されるような新鮮さはないが,より人間的な歌が込められた演奏だ。一昔も二昔も前の演奏と言ってしまえばそれまでだが,全体的なまとまり,緊密さ,親しみやすさから言うと,録音上ではフルニエの最上の無伴奏と言ってもよいのではないだろうか。
惜しいことにミスはけっこうある。よくCD化されたものだと思うような箇所もあるものの,そんなことで途切れるようなフルニエではなく,悠々と歌い続けていくのはさすがだ。
ボーナス・トラックとしてフルニエ自身の短い言葉も収録されていて興味深い。英語,フランス語のチャンポンなので,私はどうしてもポアロと比較してしまう。ポアロの英語とよく似ているところもご愛敬,か(笑)。
TDKオリジナルコンサートとしてFMで放送された音源をリマスターしたものだが,貴重な録音である。
ちなみに,こちらはYou Tubeで見られるフルニエの姿。
■ヨハン・セバスティアン・バッハ,無伴奏チェロ組曲第1,5,3番.ピエール・フルニエ(チェロ).1972年3月2日録音,TDK.TDK-OC001
■ヨハン・セバスティアン・バッハ,無伴奏チェロ組曲第4,2,6番.ピエール・フルニエ(チェロ).1972年3月4日録音,TDK.TDK-OC002
いえ,名前は分かりませんがムッシュー・フルニエも確かにそうだったはず。。。
右肘でぬめるように~。なかなか難しい表現です。。。ビデオがあればいいのですが。。。でも,最近は右肘の存在を意識しているので,もう少しで「!」があるかもしれません。
ひなげしさん,
基本中の基本である右手の運弓。誰がやっても基本線に落ち着くわけです。落ち着いていない私(笑)。。。
奥さんが智恵子さんだったのは、カサドです。
右肘の続きですが、昨日、私のLESSONだったので、先生に詳しく聞いたところ、こうです。
まず、Dvorak-Humoresqueでは、D minorに入る出だしの何でもないと思われる16th notes-FORTE しかもD弦の開放弦0, DOWNBOWスラーで人差し指、そして、UPBOWで中指、DOWNBOW-人差し指、4分音符のUPBOW中指の簡単な連続動作ですが、ここで、右肘に力を入れてUPBOWをするようにとの注意!
要するに、弓中心をD弦に当てて、弓先の位置では、右肘をExtendしていて、よくCellistの絵画のモデルに使われるポーズをとります。そのときは、ひじの力を抜き、人差し指に力を入れて、弓の先端の圧力を
入れます。
そして、徐々にupbowの動作を開始し始め、その時
手首のアングルを変えずに、右手をその10cm間に
スライドさせる感じで、右肘をupper boutをねめるようにして、upbowを完了させ、frogまで着たら、downbowですが、upbowと同じ軌道で、downbowしろとの事です。更に、この16th note, 8th noteのforteですので、弓を弦に強く90度に噛ませて、upbow,down bowの音量を均等にすることとの注意。
するとforteがいい感じで、この曲のクライマックスが決まってきます。
また、カザルスの10cmの弓の当てる位置の話も
してみました。すると意識的にpianoでは、bridge
より遠く、forteでは、bridegeに近くする練習を
暗譜した後に、練習することを薦められました。
昨日は、5月のコンテストの課題曲-金婚式も少し
教えてもらいました。upbowをしながら、F4からA4に
飛ぶ指使いを教わりましたが、手品師のような
手つきで、暫く、習得に時間がかかりそうです。
大石
有益な情報をありがとうございます。
探してみますね。
isisさん>
一昨日かなり奔放な演奏で有名なパンクチェリストの演奏を聞きました。
そういう演奏家でも右肘と左手の親指は基本どおりの動きなのだなと、変な感心をしました。
フルニエの奥さんは日本人じゃなかった?
駒と指板までの間の約10cmは勝負所でしょうね。駒に近くなれば大きい音が出るのは分かっているのですが,これがなかなかできない。気がつけば指板の上を弾いている(笑)。反省します。
さて,右肘の話ですが,この間気付いたのですが,運弓中の空中にある右肘の一点を意識できそうな気がしました。その一点を楽器の側板に向けて動かすように意識すればいいのですね?
U-TUBEのフルニエ、カリスマ性のあるCELLISTですね。BACH SUITE, ドボコンは、何と白黒の映像でN響
辺りの伴奏ですよ。奥さんのフランス人は、かつてPiatigorskiとも結婚歴のあるCello fanだったとか?
藤原真理さんは、フルニエに習いにパリに2年ほどいったのです。弓ワークをじっとみるとなぞが解けました。真理さんを目の前で、2度ほどみたのですが、Bridgeと指盤の間を弓が強弱に併せてスライドしているのを思い出しました。フルニエもやっていますね。
ひながしさん、ゴーシュさんが丁寧に解説していますね。
http://gauche-sons.co.jp/CELLO-33.htm
これをカザルスの粘りというのですね。
カザルスは、一弓のストロークで4-5回の強弱が
できるというのですから超人ですね。
佐藤良雄、平井丈一朗、モーリスジャンドロン、カサドなどは、カザルスの弟子だった訳ですから、納得です。
ひながしさん、カザルスの逃避地-プラドでの録音の
1952,1953年のシュ-ベルト、Beethovenの3重奏、そして、White Houseでの1960年ごろの、Robert Kennedyご夫妻の前でのメンデルスゾーンの3重奏など、他の演奏家のCDと比較できないほどカザルスのCelloの音色は、素晴らしいのです。
やはり、10cm幅の弓の動かし方に謎があったのですね。
大石
微笑ましいです。。。
このCDのボーナス・トラックで本人が「フルニエでごんす。。。」と明言していますので確かだと思います(笑)。
それにしても,かんちゃんはフルニエの孫弟子なのですね。すごいことですよ,これは。私が習いたいです。右肘の使い方,教えてもらいたい(笑)。
フルニエと言えば,「名探偵ポアロ」の「雲の中の死」というビデオで,フランスの警察のフルニエ警部というのが出てきて,つい,このピエール・フルニエと比べてしまいました。英・仏共同捜査だったのですが,原語を聴いていると「ポーニエー」とも聞こえます。プルニエでもあながち間違いではないのではと思います(笑)。
小澤征爾だったか,第九の合唱を指導するときに,「フロイデ~」と言わず「プロイデ~」と発音するとドイツ語に近く聞こえるぞ,と言ったとか言わないとか。日本語にないFの発音及び聞き取りは難しいのですね。。。
関係のない話で長くなってすみません。。。
って言うのも私の先生の師匠さんの師匠さんがその方だそうで(w
お名前は口頭で良く聞いてたんですが半濁音が(www
有名な方なんでしょうね~・・・。