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最近は宮沢賢治とはだいぶ疎遠になってしまったなあと思っています。とは言え、多くを読んだわけではなく、チェロ関連で「ゴーシュ」やその関連図書は何冊か読みましたが、その他は数点だけです。人物像のようなものを描こうとしても、拡散するだけで絞り切れないうちに終わってしまったように思います。
唐突ですが、今のNHKの朝ドラ『らんまん』のモデル、牧野富太郎は「植物愛」でまっしぐらに進み大家となったのに比べ、宮澤賢治にはそういうところはなく、成績は振るわず、行き当たりばったりで、心の振幅も激しく、宗教に走ったり、音楽に傾倒したり、農業に熱中したりします。牧野のようにひとつのことを掘り下げるというタイプではないのです。もちろん、賢治の後の評価は別です。
この辺りのことに私がついていけなかった理由になるのでしょうが、この映画は、そんな宮沢賢治の創造の秘密に迫ろうとしていて、なかなか得るところがありました。父親と子、家族の涙と感動の作品なので、機関車のことなど余計なことは言いますまい。
記憶に残ったのは、やはり、チェロの演奏シーン。羅須地人協会での1シーンは短いものでしたが、あり得た状況だと思いました。まともにレッスンを受けられなかった賢治が巧みに演奏できたとは思えません。そこを忠実に演技しているとすれば菅田将暉は優れた俳優です。そのような賢治が心を込めて弾く状況をうまく表現していました。
役所広司もその他の出演者も素晴らしい演技力で物語に引き付けられました。ただし、私は最後まで主演が岡部大だと思っていました。すみません。∎
『銀河鉄道の父』
監督:成島 出、脚本:坂口理子、原作:門井慶喜『銀河鉄道の父』
出演:役所広司(宮沢政次郎)、菅田将暉(宮沢賢治)、宮沢トシ(森 七菜)、宮沢喜助(田中 泯)ほか.
製作:2022年.128分.「銀河鉄道の父」製作委員会
公式サイト https://ginga-movie.com/
そのとおりです。だいぶ前からテレビから遠のき若いタレントが分からなくなっています。たまたま、朝ドラ(エール)で岡部大だけは知っていたので取り違えました。岡部が役になりきるために痩せたのかと勝手に思っていました。
タレント、俳優の他、若い歌手も分かりません。困ったものです。
テレビから遠ざかっておられるとのこと。さすがです。私も今のテレビには飽き飽きしていますが、暇をもて余してどうしても見てしまいます。最近はYouTubeを見ることが多くなりましたが、続けて見ていると疲れるので、どうでもいいテレビを流しながら、うとうとしています。困ったものです。