世界一長い名前の駅
ウェールズ北西岸、バンガーからブリタニア橋でメナイ海峡を渡るとイギリス第5位の島、アングルシー島に入ります。その最初の村が、 スランヴァイルプールです。
日本のローカル線風景にも似た雰囲気の中をカラフルなディーゼル・カーがスランヴァイルプール駅に進入してきます。正面の黄色塗装は警戒色指定なのか、ほとんどの気動車に採用されているようです。列車のカラーリングは日本のものとはだいぶ変わった感じです。
2008年当時、ウェールズの鉄道は全線非電化で、アリーヴァ・トレインス・ウェールズが運行していました(2018年10月からトランスポート・フォー・ウェールズが運行)。この気動車は、スタイルからイギリス国鉄158形と思われますが、この写真からは決め手が見つかりませんでした。
スランヴァイルプール駅Llanfairpwllの構内風景です。この駅は、 "Llanfairpwllgwyngyll-gogerychwyrndrobwll-llantysilio-gogogoch"(赤い洞窟の聖ティシリオ教会のそばの激しい渦巻の近ちかくの白いハシバミの森の泉のほとりにある聖マリア教会)と言い、世界最長の駅名として知られています。
私もそう信じていたのですが、後で調べると、これは、いわゆる村おこしのために付けたもののようです。
場所も閑散としていますし、駅はほとんど通過駅のようですから世界一狙いのネーミングかなとも思うのですが、人々の切実感も分からなくもありません。私もお土産屋さんで数点の買い物をしましたので、少しは発展に寄与したのではないかと思います。
それはともかく、駅の風景は、外灯、クラシカルな跨線橋など「きかんしゃトーマス」の世界。トップハム・ハット卿が登場しそうです。
必然的に長くなる駅名標。これ以外に目立った表示や広告などはないので存在感はあります。∎
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ウェールズ点描 <1>
RICOH / GR DIGITAL
RICOH / GR DIGITAL
ウェールズで出会った車両3 世界一長い名前の駅