いえ、世界情勢のことではなく最近は掴みにくいものが多くて困っているというお話です。別に物が悪いのではなく、こちらが歳をとったせいで肌の脂っ気が抜けて手元が滑ってしまうのです。特に乾燥する秋、冬は困る機会が増えます。どうして、お腹の脂をまわしてくれないのだろうかと、人体の不親切設計を恨むのですが…
別の大きな原因は、チェロを弾くようになってから極端な深爪にしていることです。こんな指で床に落ちた書類を拾い上げることは絶望的で、ピンセットを使わないと無理です。我が家は１、２階に専用ピンセットを常備しているくらいです。
左：どんどん後退する爪。スマホとは相性が悪い。 右：文鎮代わりに愛用している淑女の爪はきれい（笑）。
そして、個人的な事情だけでなく、最近はツルツルでのっぺりした物が多く、上の現象に拍車がかかっています。
その代表がスマホ。掴みそこなって何度落としたことか。角があればまだしも、申し合わせたように丸くなっていて掴みどころがありません。カバーも売られているのですが、デザイン優先で滑らない加工がされたものなどなく非情なものです。弦楽器のように胴をくびらせたデザインだったらいいのにと思いますし、ユニバーサルデザインはどうした！？と思うのですが。
こういうモノ作りの世界は脂の乗っている若い人がデザインするものだろうから仕方がないと諦めるしかないのかも。∎
Nikon D5600 / AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G