先日、新国立劇場で初めてオペラを観劇したという同僚のOさんが、興奮した様子でラインを送ってきた。
演目はプッチーニの蝶々夫人。
オペラ鑑賞の基本として、あらすじと、有名なアリアくらいはあらかじめチェックしておいたほうが良いよと勧めたのだけれど、「知らないまま観ます!」と言っていたOさん。
「映画のネタバレっていうのとは違うけどね(笑)・・・まあ、それほど言うんなら・・・だけど、ひどい話なのよ。特にラストシーンなんてさ・・・」
言いたくてしかたない私に、「ぜったい言わないでください!」と断固拒否するのでがまんした。
そうしたら、やっぱり予想通りの反応が返ってきた。
「ひどーい!!先生が観た演出がどんなだったか知りませんけど、子どもの前で自害するんですよー!!みんなが拍手して、それで我にかえって、あわてて拍手しましたけど~(泣)」
先日、私がテレビで見たやつは、ラストで蝶々さんが自害するシーンでは、血液ドバーッっていうのまで、長い赤い布で丁寧にも演出してましたけど・・・・
それはそうと、音楽的には、最後の和音が中途半端な響きで終わるように作曲されており、そこにはプッチーニが込めた深い意味がある・・・との解釈があるそうで、改めて聞きなおしてみると、確かに天国へは行けなさそうな和音である。
とにかく、これが彼女にとってのトラウマにならないことを、心から祈る次第である。
真央ちゃんの素晴らしい滑りを見て、気を取り直してくれ。
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