子どもの頃は「あまいおこうこ」と呼んでいた。
それがべったら漬けという名前だと知ったのは、かなり大人になってからのことだ。
漬物類は常備しないが、市販のキュウリの浅漬けの素を使ってみたらば、これが恐ろしく美味くてやみつきになった。
切ったキュウリをビニール袋に入れ、塩昆布混じりの白い粉をまぶして揉むだけなのだが、あまりに美味しくて、やめられない、止まらない状態に近かったので、白い粉が妖しい粉に見えてくるほどだった。
この味を知ってから、夏の定番常備おかずとなって、たまに生姜を混ぜたりして楽しんでいた。
それなのに、今年、そのキュウリの浅漬けの素がスーパーの商品棚から忽然と消えた。
美味しいからよく売れて、たまたま品切れになっているのかと思って、別のスーパーを探したり、日を改めてチェックしてみたりしたが、ない。
パッケージが変わって見逃しているのかとも思い、目を皿のようにして何度か探してみたけれど、それでも見つからない。
メーカーなど覚えているわけがなく、かといって似たような他商品を試す気にもならず、今年はキュウリの浅漬けは食べなかった。
ひょっとしたら、やはりやみつきになる依存性物質が混ぜてあって、それがばれて販売中止になったのだろうか?
そのかわりというか、先日、即席漬物の素の売り棚で見つけたのがべったら漬けの素である。
べったら漬けは、意外と当たり外れがある。
好みの味じゃないのを買ってしまうと、大根一本分を消化するのはつらい。
だから、少量づつ自分で漬けられるのならば、それだけでも都合がよい。
果たして、即席にべったら漬けができるものなのか?
ちょうど立派な大根をたくさんいただいたので、さっそくやってみた。
初回は大根そのものがかなり辛く、甘さが辛味に負けてしまった。
即席の素には、3回分が入っている。
2回目のときは、甘酒があったので加えてみた。
甘酒といっても、地元の味噌屋が出している米麹からだけでできたノンアルコールのもので、これがまた美味いので、かなり期待できた。
案の定、コクのある、かなり好みに近い甘味になった。
食事の用意をしながら、立ち食い前菜としてバリボリ食べている。
大根も、どの部分が適しているとかあるんだろうな。
研究しがいがある。
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