Covid cello projectの主催者Tonyが私たちの音源を編集する様子を(参加者のみに)ライブ公開している。
第12弾の課題曲はバロック。
すでに各人が年末に録音録画してTonyのもとに送っており、それが現在編集されている最中なのであるが、それがかなりプロフェッショナルな仕事なので驚いた。
各パートごとにパソコン上で色々と「修正」が行われる。
たとえば、音程が悪すぎる人がいると、その部分だけを切り取って「消去」。
音を長く伸ばしすぎていると余分な部分を「切り取る」。
タイミングが合わないと「合わせる」。
そんなふうに編集していくと、だんだんと全体の音が洗練されていくのがわかって面白い。
パソコン上の編集ではあるけれど、それはまるで実際に合奏をしていて「そこ、音程悪いよ」、「のばしすぎ」、「タイミングあわせて」と言われながら指導を受けて、みんなの演奏が徐々に良くなっていっているみたいな・・・
ああ、みんなで合奏なんて、パンデミックの今となっては実に懐かしい。
それはそうと、パソコン画面上に表示されている各演奏者の音響の波。
それらを見てみると、チェロという同じ楽器で同じ楽譜を演奏しているのに、みな違う形をしているのが興味深い。
きっと、プロの演奏家でもひとりひとり、波の形は違って現れるのだと思う。
まさに人の声と同じだ。
チェロの音はよく人の声に近いと言われる。
そう表現されるゆえんは、これまでただ単に「音域」のことだと思っていた。
が、そうではなくて「音響」そのものが人の声に近いという意味なのかもしれない。
ライブ配信なので、視聴している人と現在進行形でチャットでおしゃべりもできる。
もちろん時差があるから、これから寝るという人、朝起きたばかりの人、(私みたいに)午後のお茶を飲みながらの人といろいろ。
マドリードでは大雪だとか、オーストラリアは30度以上あるとか・・・
地球が大きいのか小さいのか、わからなくなったのが、実に楽しい。
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