かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

BARのある人生

2013年07月14日 | タバコをやめると
岩波新書だったか、そんな題名の本を読んだことがある。

一流のバーテンダーと、良い臨床医は似ているという話には、なるほどと思った。

夕べ、大学の同窓生の集まりがあり、その二次会で久しぶりに、あるBARに行った。

そこは、オトナのための正統派BAR。

大切な友人を誘って、楽しく、じっくり話をしながらBARでお酒を飲みたいときはココと決めている。


けれど、普段はまったく飲酒しないし、そういった「オトナ飲み」の機会はそうあることではないので、そのBARを知ってから10年以上たつが、まだ数えるほどしか行っていない。


二人で飲むなら、ぜったいカウンターに座るのだけれど、夕べは6人だったので、奥のテーブル席に陣取った。

皆でメニューを見ていたら、カウンターの中から「先生♪」と声がした。
6人のセンセイがたが一斉に振り向いた。
みれば、顔見知りのバーテンダー氏がこちらに向かって笑顔で手を振っていた。

「あれからずっと続いてまぁす♪」



彼が禁煙外来に来たのは数年前。

受診したときは、ポマードできっちりと固めたバーテンダーヘアでなく、洗ったままのふんわりヘアだったし、白いスーツ姿ではなく、ジーンズにポロシャツ姿だった。
でもすぐに、かのBARのバーテンダー氏だと気がついた。
カウンターでカクテルを作る姿はけっこう年上だと思っていたけれど、実際はいくつか年下だった。

バーテンダーが禁煙!?

禁煙治療は実のところ、ダメかなと思ったこともあった。

彼が禁煙外来に来てから二度くらいBARを訪れたはずだけれど、非番の日にちょうど当たったか、以来彼に会うのははじめてだった。

よかった!
タバコやめられたんだ♪


『今度はぜひ、お店を禁煙にしてくださいよ』

「いやぁ、なかなかそうもいかないんですが、でも、タバコを吸う方はだいぶ減りましたね」


完全禁煙となれば、もう言うことなしのBARなんですがね~。
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