かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

2009年メモリアル

2009年12月26日 | タバコをやめると
オケ仲間のK君が禁煙を始めた。

先輩ドクターのN先生に、クリニック主催の健康教室の講師として招かれた際に、K君を誘ったのは今年の3月1日だった。


『デートせえへん?』という誘いに最初はのってきたK君だったけれど、実は禁煙についての講話への誘いだと知ると、「パンドラの箱を開ける気分だな」と言って躊躇した。

ワタシのほうには騙すつもりは最初からなく、ワタシがライフワークとして取り組んでいることを友達として知ってもらいたいという気持ちから、彼を誘ったのだった。


講話自体は楽しんでくれたみたいだったが、かといってタバコをやめる気配はなく、喫煙所でタバコを吸っている彼を見かけるたび、残念な気持ちになっていた。
けれど、決して諦めることなく、機会をみては、他の喫煙団員も引き込んで、禁煙を勧めてきた。


彼が禁煙を始めていることを知ったのは、クリスマスコンサートが終わった翌日の彼からのメールだった。

もう1ヶ月間ほど吸っておらず、もう一人の喫煙仲間も年明けから禁煙を始める予定だという。


「全然知らない人から言われてもなんてことないけど、音楽を通して信頼しあっている人に勧められたら、やろうかなって思うもんね」

へえ~そうなんだ(笑)

「クリコンでは、すごく気持ちよく吹けたんだよね。そしたらもっとイイ音が出したくなって、タバコ吸ってる場合じゃないなって思ったんだ(笑)」

ふーん。
まあ、なんでもいいや。
アタシは嬉しいっす!

「たまにはこれであたたかいお茶を飲んでリラックスしてよ。あたたかい心をありがとう」

K君が今年のお礼に、とくれたティーポットには、2009の文字が入っていた。

実は、N先生は今年、病気で亡くなってしまったのだけれど、このことを知ったら、きっと喜んでくださったに違いない。

K君、2009年はメモリアルな年になりそうだね。
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