オーストリアといえば、ウィーンかザルツブルクのイメージだけれど、Eの一族はみな、「人も車も多いゴミゴミしたウィーン」を嫌っている。
一族はウィーンから車で75分くらいのところの町に住んでいて、片田舎の暮らしをすごく楽しんでいる。
弟君はシュテファン大聖堂の目の前に事務所を構えた会社に勤めているが、コロナ禍以降、出社するのは週に2日くらいで、リモート勤務がほとんどだそうである。
「そもそもウィーン子は鼻持ちならないやつが多いしね」
へえ、そーなんだ。
東京に住んでいる人たちの多くは地方出身者であるのと同じように、ウィーン在住の人たちがみな生粋のウィーン子ではないと思う。
けれど、どうやらウィーン子気質というのは日本で言えば(ケンミンショーでよく話題にあがっている)京都人みたいなのだ。
そりゃそうだ。
第二次世界大戦前までは、オーストリアは大帝国で、かなり長い間、ヨーロッパの、少なくとも音楽や芸術に関していえば、世界の中心だった。
学生の頃は歴史が苦手だった。
日本史と世界史が別々の科目であったので、理解しづらく、社会科の授業自体も面白くなかった。
試験のために年号を覚える作業もむなしくて、やろうとしなかった。
面白い歴史ものの漫画やドラマに出会えていたら、もうすこし勉強できたかもしれないよなあ。
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