かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

プラハでドボ8

2011年09月13日 | おんがく
あぁ、楽しかった!!

今回の旅のメインイベントの夜が終わった。

プラハ、ドボルザーク音楽祭で、ダニエル・ハーディング指揮のミラノスカラ座オケのドボ8を堪能した。

席は、ティンパニ奏者の頭上。真正面に指揮者が見える。
隣に座った紳士はさかんにデジカメで打楽器群を撮影しているなぁと思ったら、ノルウェーの地方オケのティンパニ奏者だと言っていた。


聴きに来ていた人たちは、男性はほとんどがダークスーツにお洒落なネクタイ姿で、タキシードもちらほら。
女性たちは、すごいロングドレスはあまりいなかったけれど、サテンのような光る素材のワンピースやジャケット姿が目立った。
年齢は40~50代が目立っってた感じかな。

プログラムの前半はロッシーニやプッチーニなどのオペラの序曲を4曲。
そして後半がドボ8という、誰もが気軽に楽しめる内容。

ハーディング氏の指揮はメリハリがあって、表情も豊か。
チェロ奏者のような息遣いや唸り声をだしていた。


ちょっとびっくりしたのは、ドボ8の楽章間で拍手をする客がいたこと。
ダニエル氏もこれには苦笑。
隣のノルウェーのティンパニストも首を振っていた(笑)

休憩時間にぶらついていたら、ライトアップされたプラハ城が見える部屋に人々が集っていたので入ろうとしたら、スポンサー専用だと阻止された。
音楽祭としては、まだあまり知られてはいなくて、そういったクラシック演奏会に慣れていないスポンサー氏たちが聴衆に多かったのかもしれない。


まぁそれはそれ。
とにかく、楽しいひとときだった。
アンコールはバーンスタインのキャンディード♪


チェコが無血の民主化を果たしたのは89年。
それ以前のこの国のことを考えると、イギリスの若い指揮者がイタリアのオケを率いて、アメリカの曲を演奏し、それを振り袖着た極東のネエチャンたちが聴いているなんて図は、まさにキュビズム的なんじゃないだろうか?
世界の国の間の壁は、本当に低くなった。
低くなっても、いや、低くなったからこそ、私たちはそれぞれが民族的誇りみたいなことを、見つめ直しているようでもある。
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