かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

命にかかわるもんだい

2016年06月25日 | Angels' message
高速道路沿線から外れたところにある町の小学校へ。

一車線の国道は、中型トラックなんかが多くて、快適走行とはいかない。

ナビの地図を見ながら、いちかばちかで横道に入ったりしても、結局は「急がばまわれ」な結果になってしまう。

でもどうにか授業開始時間に遅れずに到着。

元気な5年生と6年生にタバコの授業をした。


最近は高学年にも、低学年用にボリュームの少ない編集をしたバージョンで授業をしている。
そうすると子どもたちからの質問で内容が広げられるし、子どもたちの満足度もたぶんアップする。


「タバコを吸って肺がんになると生存率はどれくらいなんですか?」


6年生ともなると、こんな質問もされる。


『ワタシは内科医なので、手術できないくらいにがんが進んでしまった患者さんたちばかりをみています。その方たちの生存率はゼロです。つまり、初めましてと最初にごあいさつしてから早い人で2-3ヶ月、最近はお薬が発達したので長生きする人もいますが、それでも2-3年で皆さん亡くなります。亡くなった時間を決めるのも、ワタシの仕事です』


笑ったり驚いたり、それまではやや興奮し、喜々として授業を受けていた子どもたちの顔つきががらっと変わった。

タバコは、命にかかわる問題なんである。
そのことを子どもたちには伝えたい。
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