よく行くギャラリーでお茶席が設けられるというので、お茶を習っている友人と時間を合わせて出かけた。
茶道はきちんと習ったことがないが、マナー違反にならない程度の知識は持ってのぞむべきと思う。
茶道具などの展示に合わせて、客にお茶を出すことを添釜というらしい。
お茶席の着物は「やわらかもの」が標準である理由にはいろいろ言われているけれど、今回調べていてなるほどと思ったのは、大切な茶碗などを、いわゆる「固もん」と呼ぶ紬着物の袖などでひっかけて倒してしまって損傷しないためという記述があり、なるほどなと思った。
帯留もそういう意味では、お茶碗を傷つけるかもしれないので身に着けないというのも納得できる。
立礼(テーブル&椅子席)だから気軽に・・・と言われていたけれど、ちゃんとしたお茶席だった。
展示されている抹茶椀は、16万円以上もするのものばかり。
主催者の蘊蓄説明では、茶杓や棗などのお道具が非常に高価であるようなことを言っていた。
まあ、お茶をいただくだけの身には、その有難味はよくわからないけれど・・・
お茶を出す人たちには知った顔もあり、初心者だということだったけれど、みな紋付の色無地に袋帯をお召しであった。
色無地と色留め袖以外の私が持っている「やわらかもの」は、お召し1枚と小紋1枚。
そして、おばあちゃんの銀筋模様の青い着物である。
この青い着物は、案外帯合わせが難しい。
さすがに反幅帯というわけにはいかないので、母の八寸帯をあわせたら、いい感じ。
肩関節周囲炎もほぼ改善し、背中に楽に手がまわせるようになって、名古屋帯を締めたのは本当に久しぶり。
快気祝いのお茶席となった。
そういえばこの帯締めは、自分で初めて買ったのだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます