かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

生きる意味

2019年12月13日 | 今日のワタシ

小学生から、よくこんな質問をされる。

「どうして人間はタバコなんてものを作り出したんですか?」


質問のしかた、言葉はいろいろだけれど、こういうたぐいの質問には、勝手に都合よく解釈し、「タバコの歴史」を解説することにしている。

その際にはもったいぶって、「特別公開のお宝」と称し、マヤ文明の壁画のレプリカを見せているわけであるが、実は自分的には、お茶を濁している感が否めないでいる。


なぜなら、おそらく、子供たちの疑問の本質にはきちんと答えられていないと思うからだ。


つまり、子供たちは、もっと深い疑問を抱いている。

それは、「なぜ人は、自らを傷つけ、苦しめるという、愚かなことをするのか?」ということだ。


以前、小学1年生のクラスで「みんなの夢は何?」と投げかけたことがある。

そのとき、「長生き!」と応えた子がいて、びっくり、感動した。

与えられた生命を存分に、健康に、幸せに生きる。
それが、この世の生命体の一部として存在する私たちの在るべき姿であり、意義なのだと思い出させられている気がする。


自らを傷つけたり、他者を直接、あるいは間接的に傷つけたり、または、望まない病や試練に見舞われたり・・・

この世の中、あるいは、人の心が、複雑になりすぎてしまって、このシンプルに美しく生きていく意味を、見失いそうになっている。

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