キッチリとした仕事が苦手である。
定規や量りを使ったりして、寸分違わず、ピッチリとやらなければいけない類いの作業は、たいてい上手くいかない。
シンプルな作業ほど、仕上げに差が出るというものだ。
裁縫は好きだけれども、パッチワークは嫌い。
角がピッチリと合わず、幾何学模様が歪んだり、皺がよってしまうに違いない、とわかっているから、やろうとも思わない。
手先は器用なほうであるからして、性格的なことなんだと思う。
自分の感覚と経験による「手加減」は、素晴らしいから(笑)
帯の仕立ては、そういう意味ではピッチリやらないといけない部分もあるけれど、「手加減」のいる職人的要素が多々あったように思う。
でも、その職人芸は身につかんかったなあ。
おそらく自分は、決められたルールどおりにやるのが好きじゃないんだと思う。
料理もレシピ通りの材料や分量で作ったことがない。
最初からオリジナルアレンジ版にトライしてしまう。
どういう性格してんだ?!
オケの演奏会でやる曲の楽譜が揃った。
さらう前に、楽譜作り。
頁数の多い曲はサージカルテープやマスキングテープで製本。
1枚ぴらの曲は、古いカレンダーを台紙にして、扱いやすいようにする。
コピー紙は譜面に適していないのだ。
けれど、ハサミと糊と、それと、ほんとは定規も必要な作業は上手じゃない。
でも、楽譜をこうやって作る作業をしていると、練習する意欲が湧いてくるから好き。
好きこそものの上手なれ、じゃなくて、下手の横好き、ともちょっと違うな。
まあ、いいや。
昨今は電子書籍のように、電子楽譜もあるようだけれど、やっぱり紙がいい。
練習を重ねながら、色々書き込んだり、手垢がついたり、ついでに湿気も帯びつつ、自分の頑張りも一緒に楽譜に染み込んでいく感じがなんともいえないんであーる。
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