かかりつけ医からの厳しい話①の続きです。
Q: かかりつけ医の考え:
「治療をしてマイナスになることは止めた方がいいです。
治るガンだったら 生活の質が多少落ちても治療をしたほうがよい、と言えるかもしれませんが
この子ははっきり言って治りません、なので無理をすると、あとで後悔します。
生活の質がこんなにいいのに追加治療、治療!だけ を考えて
この子の生活の質を落とすのは私の考えではあまりベストではありません。
この子の腫瘍は多分治らないと思います。再発してしまいます。
たとえ鼻を開いて手術をして腫瘍を取っても取りきれません。
本人痛い思いをするし、かわいそうなだけです。
日大の先生は縮小してるとおっしゃったけれども
腫瘍が0にはなった、とはおっしゃっていないと思いますので 完治はしません。
再増殖していきます。
経験上、愛犬が一時的にすごく良くなっている状態を見て 飼い主さんは、あれ?良くなったんじゃない?って
過度な期待を持ってしまいます。
そしてある時 急変した時に みなさん後悔されます。
だから 治療の分、ジャッキーちゃんに愛情をこめてあげて
旅行に行ったり、
ワンちゃんと遊びに行ったりすることにお金を使ってあげたことのほうがこの子は幸せだと思います。」
と言われました。
(暗い話なのでジャッキーの笑顔を意味もなく貼り付けてみます)
この治らない系の話は ジャッキーの鼻に腫瘍が見つかった当初
覚悟をしておいてくださいと 説明は受けてはいました。
その後の治療により ジャッキーが元気になったので忘れようとしていました。
なので 改めて現実を言い渡されて 頭がクラクラとしてきました。
でもこめかみを押さえながら 私は続けて質問しました。
Q : 鼻の腫瘍が再増殖すると いつ頃、どういう状態になるのでしょうか?
まず 鼻の症状が出てきます。それがいつ出るかはわかりません。
膿性の鼻炎が出ることは有ります。
この子の死因として考えられるのは腫瘍が脳の方にいき 発作で亡くなることでしょう。
激痛はなく 痛みもそれほどはないでしょう。
そして進行すると 何度も発作が起きて意識がなくなっては処置を、というのを繰り返して
そのうちどの処置も効かなくなってしまうことが予想されます。
そして それは放射線治療終了後の半年後から1年後だと思います、との事でした。
もう、立っていられなくなりそうになりました。。。
でも涙をこらえて更に聞きました。
Q: 今後気を付けることは何かりますか?
容態が良いからといって決して治ると思ってはいけません。
その油断がちょっとずつの積み重ねになって
治療が甘くなってしまいます。
油断せずに観察して 何かあったらすぐに治療をしていくというのが良いと思います。
とのことでした。
次回は 2回目のCT検査の後 また連絡を下さいということで
病院を後にしました。
帰りの道中、心が沈みました。
とても持ち直せそうになかったので
一旦 家に帰ってジャッキーを置いて銭湯に1人で出掛けました。
寝湯に寝そべって星空を眺めたら ほんの少しだけ落ち着けました。
そのあと家に帰ってジャッキーと「おやつはどっちの手の中にあるでしょうゲーム」で遊びました。
結論として
放射線に勝る治療はないので
他の治療は気持ち効くかもしれないかも・・という期待程度の治療と考えた方が良いとの事です。
延命の効果が少しあるかもしれないのは
プレビコックス((鎮痛薬) ピロキシカム(鎮痛薬) カルボプラジン(抗がん剤) ミトキサントロン(抗がん剤)
ラジオ派手術(鼻の穴に器具を差し込んで腫瘍を焼く術) か超音波吸引 ぐらいでしょう、
とのことでした。
長くなってしまいました。
ちょっと遅いハロウィンです
ジャッキー、仏頂面をしています、よほど嫌なのでしょう(笑)
次回は 放射線治療後 2か月目のCTの結果を踏まえての
かかりつけ医からの指示について書きます。