「12月31日(月)」
「大晦日」
「年越しそば」起源」
年越し蕎麦の起源をさかのぼると、
江戸時代中期には
商家に月の末日に蕎麦を食べる
三十日蕎麦(みそかそば)という習慣があり、
これが転じて大晦日だけに行われる
年越し蕎麦になったと考えられている。
年越し蕎麦に関する記録は
江戸中期ごろまで遡ることができ、
その当時の江戸では
江戸患い(脚気)が流行しており、
「そばを食べている人は脚気にならない」
という巷説が江戸での蕎麦の流行を後押しした。
年越し蕎麦に関する伝承としては、
年を越してから食べることは
縁起がよくないとするものや
、
蕎麦を残すと新年は金運に恵まれず
小遣い銭にも事欠くことになるといったものがある。
1756年(宝暦6年)の眉斧日録には
「闇をこねるか大年の蕎麦」と記述されている。
明治時代・大正時代の
大阪うどんの老舗では、
商家でも「年越し蕎麦は注文が殺到した」
と記述されている。
1812年(文化9年)の旅行記によると、
東北や甲信越では
正月に祝い蕎麦を打つところもあった。
年越しそばの由来については諸説ある。
蕎麦は細く長いことから
延命・長寿を願ったものであるとする説
そばが細く長いことに由来する
年越しそばの長寿延命の意味は、
引越し蕎麦の「末永く宜しく」と意味を通じる。
金銀細工師が
金箔を延ばす為にそば粉を用いたとする説
金銀細工師が
金粉銀粉を集める為に
そば粉の団子を使用したことから
金を集める縁起物であるとする説
鎌倉時代の謝国明による
承天寺の「世直しそば」に由来するという説
ソバは
風雨に叩かれてもその後の晴天で
日光を浴びると元気になる事から
健康の縁起を担ぐ説
蕎麦が
五臓の毒を取ると信じられていたことに由来するとの説
蕎麦が切れやすいことから、
一年間の苦労や借金を切り捨て
翌年に持ち越さないよう願ったという説
家族の縁が長く続くようにとの意味であるとの説
薬味のネギについては
心和らげるという「労ぐ(ねぐ)」の意味、
あるいは、神職の「祢宜」の言葉に
掛けた語呂合わせであるともいわれる。
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