
処分場建設を白紙撤回せよ!
●すべての責任は東電にある!
そもそも、最終処分場とは、汚染された指定破棄物(ゴミとして処理された原発から出た高濃度の汚染物質)を、長期に管理するための施設です。県内で、放射性廃棄物が3600トンをこえ、仮置き場では管理できないという理由で建設がすすめられています。
「千葉県から出たゴミだから千葉県で処分すべき」という論調・主張は間違っています。そもそも核のゴミはどこから来たのでしょうか?
福島原発からです。東電がつくりだした核のゴミなのです。原発事故によって全国に飛散した放射性廃棄物質は、東日本全土を汚染させました。飛散した先々で処分場をつくることは、汚染の拡大をもたらし、放射能被害のリスクを拡大させます。本来であれば、日本中のあらゆる英知を集め、一か所に集め、厳重に管理すべきなのです。
しかしそれは、同時に高濃度汚染地から人びとを避難させ、原発事故を一刻も早く収束させることと一体です。原発再稼働や帰還強制などもってのほかです。
●全国の闘いとともに!
処分場建設の検討内容を白紙に戻し、候補地の選考過程を一からすべて公開するべきです。しかし、国は「環境アセスもやらないと」言っています。住民無視もはなはだしいかぎりです!
処分地は、蘇我の住宅地から2キロも離れていません。千葉市の海岸沿一体が、液状化地帯であり、地震の巣です。ひとたび事故がおきれば、東京湾や千葉の住宅街が汚染される最悪の事態になります。
日に日に事態が明らかになり、地域の住民や漁民から憤りの声があがっています。最終処分場建設を全国各地の反対運動とともに、白紙撤回させるときです。
●原発再稼働のための最終処分場建設
いま安倍政権は、原発事故はなかったものとし、放射能汚染を過小評価し、「福島は安全」キャンペーンを大々的に展開しています。「過酷事故は克服できた」と国内外に宣伝し、「帰還強制」をおこない、再び原発再稼働させようとしています。
これと一体で、各地に最終処分場をつくり、あたかも「痛み分け」のような形で、原発事故の責任を全国の人びとに押しつけようしています。最終処分場を受け入れるということは、加害者である東電の責任を免責し、原発再稼働に協力することを意味します。
また今回、国はただただ「受け入れる」という実績をつくるために、処分場建設をゴリ押ししようとしています。こんなデタラメが許されていいわけがありません!
●「戦争する国」をめざす安倍たおせ!
国会では、安保法制の審議が始まりました。安倍は「戦争する国」にしようとしています。
福島県は自主避難者の住宅手当を2016年度で打ち切ろうとしています。福島の子どもの甲状腺がんも127人に増加しています。「異常なし」とA1判定された子どもからもがんが見つかっています。 戦争や被曝で死ねということか!
まさに「命より金儲け」の政治を、福島・沖縄―全国の怒りでストップさせよう!