*定員に達しました
私たちは、来年の冬休みに13回目となる保養をおこないます。保養とは、髙線量地の福島から離れ、少しでもリフレッシュして欲しいと願う福島と千葉に住む私たちがともにつくるプロジェクトです。
これまでたくさんの方々にご支援をいただきました。ぜひ皆さまのご支援をお願いいたします。
事故から6年半― 福島で起きていること
●薄氷を踏む安倍政権
秋葉原での「野次」に恐れた安倍首相が「第一声」に選んだ場所は、
福島でした。田園風景をバックに、福島産のおにぎりをほおばり、復興
が進んでいるとばかりに安全キャンペーンに利用しました。
「森友・加計」疑獄の追及を恐れた安倍首相は、街頭演説も「ステル
ス作戦」で逃げ回り、多くの労働者民衆の怒りに震えまわっていました。
改憲勢力が3分の2を確保した安倍首相ですが、その支持率は急落して
います。野党の離合と小選挙区制度により、自民党のピンチが救われた
だけに過ぎません。
安倍首相は、2020年東京五輪と一体で、改憲へ向けて動き出して
いますが、労働者民衆の怒りはますます広がっていくでしょう。
●甲状腺がんが増えている
福島原発事故から6年が経過しました。10月23 日、福島の小児甲状腺がんは、疑いもふくめて194 人に増加しました。10 月のテレビで、3・11 直後の米海軍による「トモダチ作戦」に参加し被曝した米兵の裁判のドキュメントが報道され、衝撃をよんでいます。
事故は終わっていない。事故被害が起きているのは、まさに今であり、これからです
●常磐線富岡延伸ゆるさない
3月31 日、国は飯舘村や浪江町などの高線量の地域の避難指示解除を出しましたが、多くの住民は帰還を拒否しています。町に戻った住民はわずか4. 5%。髙放射線量はもちろん、インフラ施設や商店や働く場もなく、住める環境ではないのです。
このなかで、さらに帰還を進めるために、10 月21 日、JRは竜田~富岡間の常磐線延伸を強行しました。2020 年常磐線開通をめざして、原発直下の避難区域内への延伸です。
動労水戸や福島の人びとが富岡駅での開通式典に怒りの抗議を起こしました。直接行動が福島の住民の共感を呼んでいます。
●山場をむかえる原発訴訟
10 月10 日、東電に対する原発賠償訴訟(福島生業訴訟)において、福
島地裁は国と東電の責任を認め、賠償を一部求める判決が出ました。一方で、「年間20ミリSv以下は健康リスクがある」「現状回復せよ」という
原告の主張は退けました。許せません。
国と福島県は追いつめられています。県はいよいよ仮設住宅の供与をう
ち切り、家賃が支払えない住民に対し訴訟を起こし、暴力的にたたき出そ
うとしています。福島で「生きるため」の闘いが始まろうとしています。
新潟・柏崎刈羽原発の再稼働ぜったい反対!
●東電は福島原発事故の責任をとれ!
新潟県の刈羽柏崎原発の再稼働に向かって動き出しています。10月4日、原子力規制委員会は新規制基準への適合を認めました。再稼働には、米山新潟県知事の承認が必要です。数年の攻防になると思われます。
新潟県の刈羽柏崎原発は、日本で最大級の原子力発電所です。
しかも、東京電力の原発です。そして事故を起こした福島第1原発と同じ構造をもつ加圧水型の原発です。事故の反省もなく、原発を動かすことなどどうしてできるでしょうか? 2007年、中越地震で大事故が起きました。地震の活動期はまだ終わっていません。事故の危険性は十分にあります。
しかも北朝鮮ミサイルの脅威を煽っておきながら、日本海側の原発を動かすことなど、まったく筋違いです。この再稼働はぜったいに許せないものです。
●全国で進む原発再稼働
現在稼働中の原発は、川内・伊方・高浜の3つの原発です。
2017年度から、補助金を原発立地の自治体だけでなく、原発の半径30キロ圏内の自治体にも拡大してお金をばら撒き、次々に原発再稼働に向かって動き出しています。福島の帰還強制と原発再稼働は一体となりながら進められています。
全国の福島の人びととつながって
●抹殺される原発避難者
今年の3月末、「自主避難者」の避難先の住宅無償提供が打ち切られ、国の発表する避難者数が大幅に減少しています。復興庁の発表によると、避難者数は11 万9163人(3月)から8万9751人(7月)と、約3万人が減少したことになっています。各市町村が自主避難者を数に計上しなくなったり、生活上やむをえず福島から住民票を避難先に移したためです。
「避難者は自己責任」と発言した今村前復興大臣の言うとおり、国として避難者はいないと居直っています。これは避難者の存在を抹殺し、原発事故の影響はないとするものです。
●原発事故を告発する福島の人びと
4 月以降、避難者の孤立化が進んでいます。避難者の
57. 4%が疾病を抱え、14%が自殺未遂に追い込まれています。
生活保護申請しても却下されるケースが目立っています。地域
で避難者の生活を支えましょう。
避難者の存在は保養者と一体で、「原発事故は終わっていな
い」「放射能汚染は続いている」と告発する存在そのものです。
私たちの保養運動が、福島原発事故を風化させず、福島と接す
るきっかけとなり、広がっていくことを願ってやみません。
まだまだ保養が必要
今年の夏休みも全国で保養が開催されました。震災から6年が経過しますが、まだまだ保養が必要という声は多く求められています。
しかし、一方、保養の数が減っているのも現状です。保養は福島の現状を知るきっかけとなり、地域に広がっている様子なども紹介されています。
避難プロジェクト@ちばの会員募集と会費更新、ならびにカンパお願い
避難プロジェクト@ちばは、2011 年7月に福島とつながろう、福島の子どもたちを放射能から守ろうと発足しました。これまで、12回の保養をおこなってきました。
保養は長期におよぶ事業です。会員になっていただき、保養資金を保障するための会費の納入、保養を担うスタッフとして
活動を支えてください。すでに会員の方は年度が替わりましたので継続会費の納入をお願いします。今後も引き続きご協力を
お願いします。すでに納入ずみの方はご容赦ください。
なお、避難プロジェクト@ちばの年度は7月から8月です。入会されて1 年たたない方もいらっしゃいますが、よろしくお願いいたします。
会費:個人会員 2000円(1口)、
団体会員 4000円(2口以上)
振込口座
ゆうちょ銀行
口座番号 00140-7-512647
口座名称 避難プロジェクト@ちば