より転載
参加された家族の方の感想より
今の福島は復興キャンペーン、安全・安心キャンペーンばかりで、子どもたちは放射能から守ろうという動きはありません。
私の周囲でも甲状腺を手術した子どもや白血病で亡くなった子どもがいます。
しかし、放射能の因果関係は分かりません。きっとこれからも分からないのだと思います。
国も県も子どもたちを守ってくれない以上は、自分たちで守るしかありません。学校へもなるべく意見をするようにしています。教育委員会に声をあげても、教育長は「地元のものを食べて、地元を愛する人間になってほしい」と言います。
?食材はなるべく山口の業者から取り寄せています。免疫力をあげるために本物の調味料を使う。保養に出た時には、自然を満喫できる。
今までの保養で自然の力は子どもの心を大きく成長させてくれるのだと実感しております。保養に関わってくださった皆様に心から感謝いたしております。
ありがとうございました。(Aさん)
昨年はまだペットボトルの水ですごしていること、福島県産品を食べない判断をしている我が家に「いまだにやってるの」や「じゃあ福島から出て行けばいいのに」という冷たい言葉を浴びせられたこともありました。
だんだんと時間がたって関心がうすれているんだと感じる1年でした。線量は下がってきてはいますが、根本的には何も解決されていません。だから、心配も消えません。
毎年行ってくれる保養に参加できることが心の拠り所になっています。どうか末永くこの活動を続けてください。よろしくお願いいたします。(Bさん)
夏につづいて冬もお世話になり、大変ありがとうございました。
福島に住んでいくことを決めた時、私は私たち親のせいで福島に住んでいかなければいけない息子に申し訳ない気持ちでいっぱいで、その代わり、私たちができることをめいっぱいやろうと決めました。水も食べ物も保養も。外遊びをはじめ、がまんさせた事もやらせてあげられなかった事もたくさんあるし、まだ見ぬ不安である将来のこと(病気や、就職、結婚、彼の子どもなど)を考え、本当によかったのかと思うことはたくさんあります。
何が正しいのか、何を信じればいいのかわからなくなって結局自分を信じて好きなように思うとおりやることに決めました。低線量とは言われながらも被ばくを続ける子どもたちにとって、私は安全な地での療養が必要と思います。それはひょっとしたら心配のしずぎなのかもしれないし、何十年もたってから、無意味なことだと言われるのかもしれませんが、後になって「やっぱり必要だった」と言われても、とり返しがつかないと思うんです。なので、自己判断で保養を続けていますが、本当はみんなが保養できればいいのになと思っています。(Cさん)