収録作(全14編)
「まず牛を球とします。」
「犯罪者には田中が多い」
「数を食べる」
「石油玉になりたい」
「東京都交通安全責任課」
「天地および責任の創造」
「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」
「タマネギが嫌い」
「ルナティック・オン・ザ・ヒル」
「大正電気女学生 ~ハイカラ・メカニック娘~」
「令和二年の箱男」*書き下ろし
「改暦」
「沈黙のリトルボーイ」*書き下ろし
「ボーナス・トラック・クロモソーム」
まず牛を球とします。
気に入ったのはね、「ルナティック・オン・ザ・ヒル」「改暦」「沈黙のリトルボーイ」かな。
「沈黙のリトルボーイ」は、広島原爆が不発で、(現実世界では)原爆ドームになった産業奨励館のドームに突き刺さっているのを回収しろと命令された米人原子物理学者の当惑・・・。
参考文献のうち2冊をそれほど遠くない以前に既読だったこともあって、親しみが。
ミリタリーテクノロジーの物理学〈核兵器〉 多田将 著 発売日 2015年7月8日 - 真似屋南面堂はね~述而不作
「改暦」の参考文献(6冊掲載)の中の
『授時暦の道 中国中世の科学と国家』山田慶児 みすず書房 1980年
天文の世界史 インターナショナル新書 017 廣瀬匠/著
は読んでみよう。
SF小説に参考文献が明記してあるというのはよくあることなのか(SFファンではないので知らない)。
それほどよくあることではなさそうだが、素晴らしいわ。