ちょうど良い ～葛藤～

やっと金曜日、そしてやっとマルツェルが帰って来きます！

またマルツェルがイタリアへ１週間出張、今週は義弟が一週間休暇で帰ってきていたので義父母を頼るわけにも行かず、シングルマザー頑張りました。ネルカの学校の保護者会があったので子供たちの絵画教室への送り迎えを頼んだ以外はお世話にならず、仕事でも色々あって神経を使い、盛りだくさんな１週間でした。

ネルカの宿題は一度ひとつ見落とし、忘れ物も一回…。担任の先生も今週はマルツェルがいないことを知っていたようで、忘れ物も大目に見てくれたようです。連絡帳やら、時間割表（各科目がアルファベット３文字に省略されていて分かりにくい）やら、先生からのメール等々見ていたものの、正直スロバキアの学校に通った経験のない私、当たり前のことを知らなかったりするものだから、科目の内容もイマイチ理解していなかったりして何が必要かはっきり分かってないことが多々あるんですよね。新学期が始まって一カ月経ったところで今日初めて知った科目がありました。。。

ここ数週間、また「ちょうど良い」について考えさせられることがありました。

先月、友人から地元の企業で英会話のグループレッスンをしてくれないかと声をかけてもらいました。私の勤務時間外に週２回。子供がいなければ即引き受けたであろうこの話、マルツェルと話し合って、断ることにしました。

友人にこの話をもらってから、「早朝出勤も多いこちら、早朝レッスンも珍しいことではないので、例えば朝７時から１時間レッスンして私は８時半の出勤に間に合う。無理ではないよな・・・。子供たちの学校、幼稚園の準備を前日にしっかりしておけばマルツェルでも子供たちの支度をして送り出せるはず。２回の内の一回は義父母に子供の迎えを頼めば夕方のレッスンも可能かも。」そんな時間のやりくり、分担を勝手に頭でザッとして、今の仕事に加えて週２回アルバイトをするのも無理なことではない。家のローンもあるし、車の２台目購入も検討中の今、ちょっとした収入アップは悪くない、そんな計算をしつつも、心はブレーキをかけてきます。

ストレスを増やして上手くいくのか。

これはここ数年の私とマルツェルの課題です。少々出費があっても、少々収入が減っても、お金に変えられないものがあります。
以前住んでいたアパート、ご近所さんの騒音で日常的な睡眠不足、それが原因で集中力も落ちれば、イライラして子供、家族に優しくなれない、体調も崩しやすい、全くの悪循環で２年ほど過ごした後、一大決心してマイホーム購入にいたりました。本当は便利なところの古いアパートで十分だったんです。ローンなしの持ちアパート、経済的にはとてもラクでした。でも、家に引っ越して良かったです。睡眠とか、体調とか、ストレスって生きる上で一番大切なことですから、この最低限の権利に神経をすり減らす必要がないって当たり前のことだけれど、素晴らしいです。

私の仕事がフルタイムになるとき、結局あれこれ相談して、交渉して、８時間ではなく、７時間勤務にしてもらいました。これも無理せず家庭と仕事を両立できるから。ちょっと頑張ればできないことはない、でもちょっと頑張るために家族みんなに負担がかるのは健全ではありません。

声をかけてもらえる内が花、後ろ髪を引かれる思いですが、英会話のレッスンを引き受けずに断りの返事をしてやっぱり良かった、そう思います。