![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/b6/1514b8267788dde081842bc67ac98474.jpg)
父のパンツは
ワタシが知る限り
トランクスではない
まわし(ふんどし)
だったはず
いつの間にか
変わっていて
それには
気づけなかった
若い頃に武道に長けた父は
稽古でいくら汗をかいても
蒸れないし衛生的だからと
つけはじめ
それ以降ずっと
まわし姿にステテコスタイルを貫いていた
まわしは
母が作っており
母は自分が作れなくなるかもしれないから
と
サラシも大量に買い置きをしていてくれていた
紐を縫い付けるだけの簡単なものだから
父も作ってみたりしたものの
面倒になり
直ぐに諦めたのだとか
あの女性にも
作ってはもらえないのだから
結局
トランクを履くようにしたそうだ
ここで
ワタシの記憶の中にいる
父と母のことを話したい
題するなら
「父のふんどしと母とワタシ」
ちいさい頃、お風呂嫌いなワタシは
なかなかお風呂に入らず
母をとても困らせた
お風呂好きな父が
広めなお風呂を作ったので
ちいさなワタシは
1人でお風呂に入るのも怖がった
だけど身体も大きくて
強い父が一緒なら怖くないだろうという
母の作戦に
まんまとはまってしまい
父とお風呂に入るように
それが不思議と
目に染みる石鹸の泡も
頭からバシャバシャかけられるお湯も
イヤイヤせず
はしゃいで喜んだとかで
母も安心して
父はそれから
ワタシのお風呂担当になった
頭も体も洗ったら
ワタシを浴槽にぽちゃんとおろし
わーん、つー、すりー......てーんまで
数えさせる間
父も自分の体を洗うのに忙しい
てーんっ
と、お風呂から飛び出すワタシに
「まだまーだ、まーだぢゃ、もう一回、もう二回」
そういって
ワタシを湯船に浸からせて
体を洗う時は
ワタシに大きな背中を向け
頭を洗う時は
体を洗ったタオルを
お股の上に被せて
頭をゴシゴシ洗う
浴槽から
ちょこんと顔をだして
まだかまだかと
見ていた
まだ小学校へ上がる前だから
幼稚園の頃か
いつものように
父を見ていたら
気になるものが2つ
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます