福岡県医療用ウィッグ(かつら)を作る再現美容師chikaブログ

美容師のわたし…シングルマザーのわたし…乳ガンだったわたし…更年期障害と闘ったわたし…素直な想いを綴り伝えたい

手術前夜のドクターミーティング

2009-07-27 23:20:45 | 日記

主治医が何だか慌てている
「どうされましたか?」

「右胸の膿疱を測らせて下さい

主治医は困惑した表情で
「こんなに大きくなっていたとは…」

「先生!私の皮膚が足らなかったら、このお腹のお肉でも何処でも遣ってやってください!私は命と右腕さえ救ってもらえたらいいんで(笑)」


「貴方…そんな簡単な事をさらっと言って…皮膚移植は大変な手術になるのですよ!後々のリスクも高いし」


「先生…膿疱の細胞を二回も針で刺して採ったら、患部に刺激を与える事になるから大きくなるんじゃないんですか?手術日が決まってからは一度も触診されていなかったし…私は信頼していたから敢えて何も伝えていませんでしたけど、手術は朝一番です!今から立ち合うドクターとミーティングをお願いします」


主治医は…


「最悪なら…手術予定時間は四時間です。延びたら、皮膚移植をしているとあなたのご両親にお伝えしておきます。おやすみなさい」

私は冷静だった

主治医を心底信じ切っていましたから

ミーティングは何時までされていたんだろう…と考えながら床につき身体を休ませました


病室にいても二人の事が気になっていた

手術日には長女は学校をお休みして側にいたいと言っていました

一緒に闘ってくれるんやね
明日には晴れて生まれ変われるはずや



入院初日…はじめまして!

2009-07-27 06:45:10 | 日記

デカイ荷物と千羽鶴片手に外科病棟へ看護師さんと 女性ばかりの8人部屋です

「はじめまして!


この病室の入院患者さんは皆さん仲良しなのかな? 数人、固まっていました

今日晴れて退院される患者さんを見送る前だったんやね


私が持参した綺麗な千羽鶴を見た退院される患者さんが
「綺麗!!何だか気持ちが元気になったわ!千羽鶴、持ってきてくれてありがとう!私と入れ違いになるねお互いに頑張ろうねっ

「ありがとうございます」
笑顔の素敵な女性でした

はじめましてでしたが…
お仲間達とご一緒に病院玄関迄ゾロゾロ


「お元気で!サヨナラ
私達は確か?さっき知り合った所でしたね(^ω^)


私はこの病室の患者さんが皆さんとてもいい人なんだと初日から安心感に浸りました

その夕方に明日の手術に主治医と一緒に立ち合うもうひとりの医師と二人の研修医・男女先生がご挨拶 引き続きに、右胸を診察してもらいました。

「このしこりは膿疱です」
研修医はまじまじと観ていました。

「触りますか?この膿疱」
私の言葉に二人はキョトン
先生は「触らせてもらいなさい

二人はおそるおそる軽く胸にタッチ…

「そんな触り方ではわからへんよ!明日にもう一度触りたいって思ってももぅ触れないよ!ほらもぅ一回、固さや大きさもっと感じて下さい!」

私の巨大化した膿疱は珍しいと思います。

若い医師が成長してくれたらいいなと言う想いからのつい出た発言でしたね
と最後に…

先生から気になる言葉が返されました。

「思っていたよりかなり膿疱が大きいなぁ…」

ちょっと首をかしげながら病室を後にしましたが…

私はもぅあれこれややこしい事は考えずにウォークマンを耳にスッカリ読書に浸っていましたら


主治医が物差し片手に血相かいて目の前に現れました