てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

虐待を受けた犬「ジャスティス」の ぬいぐるみチャリティー

2016-12-03 | アメリカ 犬 & 動物事情


12月1日、報道番組のGood Morning America
シェアされていた動物情報からです。

Dog Once Left for Dead
Now Has His Own Mascot
(サイトは英語)

「一度は殺されかけた犬(死ぬように放置された犬)
今では自身を模ったマスコットに!」
と、かなり無理ある変な訳ですが


昨年2015年12月、カナダのオンタリオ州にある
ヒューメイン・ソサエティ(市や町にある動物のシェルター)
Windsor/Essex County Humane Society」が
口や鼻の周りと前足、後ろ足を電気配線用のテープできつく縛られ
瀕死の状態になっている犬をレスキューしました。

犬は動く事もできず、縛られた部分はうっ血して膨れ上がり
息もできない状態だった為、
あと数時間発見が遅れていたら死んでいただろうと
獣医が診断するほど、ひどい状態だったそうです。

注)以下閲覧注意の画像があります。
苦手な方はパスして下さい。

Photo Credit : WINDSOR/ESSEX COUNTY HUMANE SOCIETY



保護された直後



当時6歳 6キロほどの小型犬
パターデール テリア



後に「Justice ジャスティス(正義)」
と名付けられました。

3回の手術を受けた後は



精神面、肉体面共にケアされ回復



現在は新しい飼い主の元で大切にされ
幸せに暮らしているそうです



この残忍な犯罪を犯した人物は
マイケル・アール・ヒル(Michael Earl Hill)と言う男ですが、
実はジャスティスを飼っていたワケではありません。

ジャスティスの元飼い主が子供の犬アレルギー発覚により
ジャスティスをヒューメイン・ソサエティー(シェルター)に
引き取ってもらうように
ヒルに60ドル払って頼んだそうです。

しかしヒルは「ジャスティスを
テープで縛り虐待、シェルター前に捨てた」
と言うのがこの事件の経緯のようです。

2016年2月、ヒルには2年間の懲役刑と
3年間の保護観察、この先25年はペットを飼ってはいけない
と言う判決が下りました。

カナダでの動物虐待の裁判では
上記の判決はかなり厳しいようです。
個人的にはもっと厳しくして!と言うか
同じ事してやればいいのに!と思いますが…


そしてジャスティスが回復して
アダプションOKな状態になったところ
里親を申し出る人がたくさんいたそうです。

そこで「Windsor/Essex County Humane Society」は
里親になれなかった人にも、
また「動物虐待反対」への意識向上も含めて
ジャスティスのマズルに残った傷跡をそのままにした
ぬいぐるみ」を販売することにしました↓


一体 30カナダドル



Windsor/Essex County Humane Society」の
ロゴが入った青いバンダナも付けています。

ぬいぐるみの売上金はチャリティーとして
虐待調査や啓蒙活動などに使われるそうです。


あ、はいっ! おかんも購入しました!

実は最初にサイトで見た時は残り80体ほどあったので
「まだまだ大丈夫♪」と思い、ちょっと用事を済ませ
10分後ぐらいにもっかいチェック。
なんと残り「5体」になっていたので慌てて購入

購入後、ページを再読み込みしたら「売り切れ」!!

すんごい速さでバカ売れだったようです。
ほんまに購入できたんかな… ちょっと不安ではありますが
ジャスティスがカナダから無事届くことを祈って!
(届いたらまたUPします)

そしてどんな理由があっても
動物虐待は絶対反対」と言うことで。


お・わ・り


出典:
Dog Once Left for Dead Now Has His Own Mascot
Dog Who Suffered 'Depraved, Despicable Act' Finally Gets Justice
Justice’s Story


アメリカ犬事情 アーカンソー州 大型パピーミル崩壊

2016-03-07 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ動物福祉団体
The Humane Society of the United States
通称 HSUS のサイトからです。

2016年3月3日、
アメリカ南部アーカンソー州マディソン郡の パピーミルから
295匹の犬が救出
されました。

以下、HSUS の CEO Wayne Pacelle氏 のブログ
A Humane Nation
より。

HSUSが、現地の当局や警察と協力して
このパピーミルに踏み込んだところ、
現場は犬の死骸や骨が転がっていたり、
死んだネズミとケージに入っているミイラ化した犬など
地獄絵図のような状態だったそうです


かろうじて生きている犬たちも
狭いケージに閉じ込められて糞尿にまみれ、
また病気であったりとコンディションは最悪でした






現在127件のライセンスを持っているブリーダーが
アーカンソー州に存在していますが、
未登録のブリーダーも多く存在しています。

しかしアーカンソー州は犬の繁殖業者への規制がとても緩く
パピーミルの温床になっているようです

(アメリカは州によって法律が異なります)

上記のようなひどい状態にあっても
田舎で人目につかない場所で繁殖業を行っている業者が多く
今回のように最悪の状態で発見されてしまう、
と言う結果にもなっています。

Photo by Brandon Wade/AP Images for The HSUS



そしてこのような悪徳繁殖業者が
ペットショップに子犬を卸したり
オンラインで販売しているのが現状です


アメリカの場合、ペットショップやオンラインで子犬を買うと言うことは、
このような悪徳ブリーダーに加担していることになります。

日本でも言えることかもしれませんが、
需要があるからこのような業者がのさばるのであって、
純血種でなければ」と言う風潮、
血統書」や「流行りの犬種」を
求める消費者が多いのも問題ではないでしょうか。

ペットを迎える時は本当によく考えて頂きたいと思います。

以上

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち 動画&あとがき

2016-03-05 | アメリカ 犬 & 動物事情

4日間にわたって小出しにしてきた?
アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち
原文 Adopt a Dog With a Southern Drawl ですが
正直英語は… いつまで経っても好きになれないおかんなので
変な訳もありますが、大筋で伝わっていれば幸いです。

しかしながらレスキュー先の北東部の州が
ペット事情が完璧であると言うことではありません。
動物たちにひどい扱いをする人間もいるし、
殺処分を行うシェルターもあります。

そしてもちろん南部の州でも
動物福祉に尽力している方や団体も多くあります。

ただやはり、南部の州から北東部の州への
レスキュー輸送はあっても、
その逆は無いと言うことです

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文中、いくつかのレスキュー団体が紹介されていましたが、
その他に活動している団体もあります。

なかでも月に2回、南部から北東部へ
トラックで4200マイル(約6800キロ)を運転して
現在までに一人で3万匹の犬を救っている Greg Mahle さん
と言う方がおられます。

This Man Drove a Million Miles To Save 30,000 Dogs(英語)」


グレッグさんと保護犬&レスキュートラック



書籍も出ています



そして下のビデオは先月、2016年2月6日
コネチカット州ロッキーヒルで行われた
譲渡会の様子です

(すでに全ての犬に里親が決まっています)

南部のキルシェルターから殺処分を免れ、救われた犬たちの
Happy Gotcha Day!! (かなり長いのでチラ見で!)



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そしてなぜこのトピックについて書きたかったと言うと…

それは、まさにうちのユキ
南部のキルシェルターから
引き出された保護犬
だからです


ユキは「Companion Pet Rescue & Transport
(通称:CPR)と言うレスキュー団体に保護されました。

CPRは南部、主にテネシー州のハイキルシェルターから犬を引き出し
北東部コネチカット州に拠点を置いて活動しています。

CPR レスキュートラック(拝借画像)



CPR アダプションデーの様子(拝借画像)



CPRは2004年からレスキュー活動を始め
南部のシェルターから年間2500匹を救い出しているので、
今までに3万匹近くの犬を救ったことに



ユキ テネシー州 CPRの一時預かりさんの家で
(子犬の時に毛包虫症に罹患した状態で
テネシー州のキルシェルターに捨てられていました)



今週のユキ


写真では結構白く映ってますが、
実際はまだ毛が生えそろっていない所が多いです
でも毛質はだいぶ良くなった、かな。

と言うことで長くなりましたが…

日本でも似たような問題はあると思うので
捨てられたり殺処分されるために生まれてくる犬や猫が
これ以上増えることのないよう、
ペットとして飼うのであれば不妊手術を、また
犬や猫を迎える時はショップやオンラインで買うのではなく
保護犬や保護猫に目を向けて頂ければ

と思います


長すぎるので…
読んで下さった方がいるのかどうかわからないのですが(笑)
以上です。ありがとうございました。

お・わ・し

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その4

2016-03-04 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その3
からのつづきです。

原文:「Adopt a Dog With a Southern Drawl

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動物たちの救出と輸送が増える中、
レスキュー活動は適切なプロセスで、
最善化させなければいけません。

実は犬を救出、輸送する団体の多くが
動物たちの移住に真摯に向き合い尽力している一方、
病気であったり、未ワクチンの個体を運輸したり
未不妊手術の犬や猫をネットのオンライン上で売買し
他州へと輸送している人間もいます。

そのような人間たちのせいで
シェルターやレスキューグループと連携して
しっかりした救出活動をしている団体が
ダメージを被ることもあるのです。

(上記のような健全でない犬や猫を輸送する人間のせいで)
北東部コネチカット州やマサチューセッツ州などは
他州から輸送されて来る動物の数に厳しい制限を設けています。
また、いくつかの自治体は
他州からの動物受け入れ自体を禁止することも検討しています。

The National Federation of Humane Societies」は
シェルターからの動物救出と輸送については(個人ではなく)
自治体が運営するシェルター、もしくはレスキュー団体などの
非営利団体が行う事が好ましいという
ガイドラインを発表しています。

輸送される犬が健康であるという証明がされていて
攻撃性がないこと、狂犬病のワクチン接種、
伝染病に罹患していないと言うことも前提です。
そしてマイクロチップなどの身元確認のIDと、
不妊手術は輸送前に済ませるのが理想とされています。

輸送される保護犬たち(拝借画像)



先に紹介した「P.E.T.S.」などのレスキュー団体では
さらに規制が強化されていています。

犬は10週齢以上、パルボウィルスやジステンパー、
ケンネルコフなどの伝染病に罹患していないかの確認のため、
キルシェルターから引き出して運輸するまでに
2週間と言う期間を設けています。

また輸送時には犬のケージを清潔に保ち
道中は(各所で)ボランティアによる犬たちのトイレ、
散歩も行っています。
犬や猫の輸送に関して上記のいくつかの規則を
州法に採用している州も4州あります。

レスキュートラック(拝借画像)



犬や猫の「避妊と去勢手術」が当然のこととなる日まで
南部州のシェルターでは多くの犬たちが殺処分され続けると言う事実。

キルシェルターから犬を救い出す人たちは
金銭的なことや輸送に使う車のスペースやケージの空き、
どれぐらいの里親が現れて貰ってもらえるかの予測、など
日々「どの犬を救って、どの犬を置いていくか」と言う
非常に苦しい選択をしなければいけないのも現状です。

最後に筆者は

「私はランドンが(上記のような)悲しい選択の中にいたことを
痛いほど感じています。
でも今の彼は… 私の横にあるカウチに寝そべって
晩ごはんは何かな~と考えているんですけどね」

と言う締めくくりでコラムを終えています。

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち 
動画&あとがき
」へつづく


アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その3

2016-03-03 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その2
からのつづきです。

原文:「Adopt a Dog With a Southern Drawl

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2011年、アメリカ動物虐待防止団体 ASPCA
収容の余裕が無いシェルターから犬や猫を引き出し
里親縁組の需要がある州や町に輸送、
新しい飼い主を探す「Relocation and Transport Program
と言うアダプション活動を開始しています。

また北東部ニューヨーク市のロングアイランドを拠点とする
アメリカ最大のノーキル犬猫保護団体
The North Shore Animal League America」では
他のシェルターやレスキュー団体と協力して
南部州のシェルターから犬を引き出しニューヨーク州へ輸送、
2013年には5000匹以上の子犬を含む
6672匹をレスキュー

新しい飼い主と里親縁組させています。

The North Shore Animal League America
アダプショントラック(拝借画像)



一方で南部現地でも北東部のレスキュー団体と連携して
ボランティアする人たちも多く、フェイスブックや
Petfinderなどに犬や猫の里親募集の写真を掲載したり
里親が決まるまでの一時預かりなどもして、
殺処分から救い出そうとする人もいます。

ニューヨーク市ブルックリンのレスキュー団体
Badass Brooklyn Animal Rescue」は
少ない資金ながらも南部現地のボランティアの人たちと協力して
3年で1200匹の犬を
南部のハイキルシェルターから救い出しています。

ハイキルシェルター 犬や猫の殺処分を高率で行うシェルター
ノーキルシェルター 犬や猫の殺処分を行わないシェルター


また南部テネシー州を拠点に活動している「P.E.T.S. 」は
南部7州のシェルターから週に一度犬たちを引き出し、
専用のトラックで北東部のニュージャージー州、ペンシルべニア州、ニューヨーク州、
コネチカット州を含むニューイングランド地方の各州に輸送しています。
この10年間で5万匹以上の犬を救いました
(※2016年現在では 6万2474匹以上となっています)



P.E.T.S.
アダプショントラック(拝借画像)



このようなレスキュー活動は南部の州にとってはもちろんですが
北東部の州のためにもなります。

シェルターや保護団体に欲しいと思わせる犬が多くいることで
パピーミルや悪徳ブリーダーと繋がるペットショップ に対抗、
人々の意識をペットは「買う」のではなく「保護する
と言う方向へ導くことができるからです



アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その4」へつづく

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その2

2016-03-02 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その1
からのつづきです。

原文:「Adopt a Dog With a Southern Drawl

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アメリカではこの10年(2016年現在ではプラス2年ほど)、
収容しきれず定員オーバーになった南部の州のシェルターから
何十万頭もの犬たちが救い出され
北東部の州へと輸送されています


2005年に南部を襲った「ハリケーン・カトリーナ」で
25万匹のペットが取り残されるなどの被害に遭ったことを機に、
ペット救済時の輸送に必要な施設が導入されたことも
輸送の手助けになっています。

アメリカでは年間 300万頭~400万頭の犬や猫が
シェルターで安楽死と言う名の殺処分されている
のですが、
特にペットたちを獣医に診せる経済的な余裕がない、
不妊手術費の負担が困難な 貧困層エリア
殺処分の比率は突出して高くなっています


※以下の地図↓は2009年度の国勢調査で
アメリカの州別に見る貧困の割合です。

青色が濃くなるほど
州内における貧困家庭の率が高くなるのですが、
バージニア州から上の南部3州を除いて
多くの南部州で16%以上と高率になっています。




南部の州、特に田舎の地域では
不妊手術をしていない犬たちが徘徊していることも多く
外では犬をリードに繋がなければいけない
と言う州法や条例も強化されていません。

そしてそのような地域でのシェルターでは
犬や猫の収容がいつも満杯で空きの余裕がなく
殺処分率は50%~95%にも上ります

拝借画像



犬や猫の不妊手術も比較的安価で
増やさない事を意識した北東部州でなら
アダプトされるであろう健康な犬たちや子犬までもが
南部の州では日常的に殺処分されています。

※「ROAD TRIP HOME ANIMAL RESCUE INC」によると
深南部のジョージア州では
年間30万頭もの犬や猫たちが殺処分されています。


アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その3」へつづく

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その1

2016-03-01 | アメリカ 犬 & 動物事情

今回は以前から書きたかったアメリカ犬事情です。
長くなるので数日で分ける予定です。
真面目なお話しなので苦手な方はパスしてね。

え~まず、アメリカと言う国は東から西まで時差が3時間あり
国土が広いのですが、地域別に分けると
北東部」「南部」「中西部」「西部」と言うように
大まかには4つの地域に分かれています。




今回はその「北東部」と「南部」にまつわる犬のお話しなのですが、
上記の地図の青色部分が 北東部 と言われる州で、
ニューヨーク州などを含む9州から構成されています。
コネチカット州も北東部に位置します。

そして赤色のグラデーションになっている州が 南部 と呼ばれる地域です。
かなり広範囲なのですが、色が濃くなるほど南部色が強くなり
一番濃い赤の5州は 「ディープサウス(深南部)
と呼ばれ、通常ルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州、
ジョージア州、サウスカロライナ州が含まれます。

余談ですが深南部の州は非常に保守的な地域でもあり
未だに有色人種に対する偏見も根強く残っています。

さらに余談ですが、特に南部の州では共和党支持者が多く、
北東部州や西海岸州には民主党支持者が多い、
という政治的特色も見られます。

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そして本題ですが、実はここ10年の間
アメリカ南部州から北東部州への
犬たちの救出と輸送
が行われ続けています。
今回はそのことについて。

2014年5月25日付けのニューヨークタイムズに掲載された
Adopt a Dog With a Southern Drawl(英語)」
と言うコラムを紹介したいと思います。
著者はニューヨーク市在住 J. COURTNEY SULLIVAN。

タイトルは「南部なまりの犬の保護」。
細かく言えば「南部特有のゆっくりした話し方の犬の保護」
になるんですが、なんか変な訳だしワンコは話さないので…(笑)

南部からの保護犬」と言うことで。

「もし輪廻転生ができて他の誰かになれるなら
私は自分の犬、ランドンになりたい」
と言う書き出しから始まる文章。

ランドン(オス)は60パウンド(約27キロ)のレトリバーミックスです。

朝食にはスクランブルエッグを食べ(固めがお気に入り)、
午後は外で長時間走り回って
夜は飼い主(筆者)と同じベッドで大の字になって眠ります。
そして夏にはメイン州のビーチへバカンスへ。

ファッション誌「Vogue」のオンライン版に
写真が掲載されたこともあるランドンは
(彼にとってはどうでもいいことですが…)
家族の一員として愛情を受け、大切に飼われています。

拝借画像(参考写真)



そんなランドンですが、彼の人生(犬生)のスタートは
現在の幸せからはほど遠い所にありました。

3年前、生後8週間だったランドンは
南部テネシー州の「アニマル・コントロール(保健所)」に捨てられ
母犬と6匹の兄弟と共に安楽死(殺処分)させられる予定でした。
がしかし、運よく安楽死の1時間前に救出され
一命をとりとめたのでした。

その後、北東部のニューヨーク州マンハッタンにある犬保護団体
Bideawee」に母犬を含む全頭が輸送、
レスキューされ里親探しを行ってもらった結果、
数日後に筆者がランドンをアダプトしたそうです。

拝借画像(参考写真)



アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その2」へ続く


注)これより以降、基本的には上記の
Adopt a Dog With a Southern Drawl」に沿って
書いていますが「写真」と「」はイメージ画像と追加情報です。

ドッグショーに垣間見る 純血種のひずみ

2016-02-19 | アメリカ 犬 & 動物事情

いきなりですが、以下長いです。
長文苦手な方はパスしてね。

2月15日(月)と16日(火)の2日間、
アメリカ ニューヨーク、マディソンガーデンで
Westminster Kennel Club Dog Show
(ウェストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショー)」が開催されました。

今年で140回目を迎えるそうで、
アメリカでは定期的に開催されるイベントとしては
ケンタッキーダービーに次いで2番目に古い催しです。

個人的には、ショーの基準である「スタンダード
と呼ばれる容姿重視の審査による犬の祭典が
人間のエゴにしか思えないので
、興味はないです。

そして、その「スタンダード」により近い犬を作り出すために
犬たちに大きな負担がかかっているにも関わらず
なかばそれらを無視し、外見だけで選択された
「チャンピオン犬」を崇め、最終的にはそこから生じる
利益を追求しようとする姿勢にも大きな疑問を持ちます


外見重視のあまり、近親内などの無茶な交配を重ね
遺伝疾患などの多様な健康障害を持って生まれる犬種
少なくない事を考えると、純血犬が哀れに思えてなりません。

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ここに一つの動画を載せたいと思います。

タイトルは「Extreme dog breeding(行き過ぎた犬の品種改良)」
私たちは犬たちに何をしてきたのか…

1900年代初頭を中心にした昔の犬の姿と
現代の犬の姿の比較です。

動画は英語で、全体的に文章が出てきますが
画像だけを見ても伝わるものがあると思います。

内容を大まかに分けると、
最初のパートは犬種ごとに毛の変化、続いて体格や骨格などの変化から、
現在でも以前とあまり変わらない姿を保っている犬種などについてです。

9分と少し長いですが、スピーカーをオンにして頂けると
過剰なブリーディングをされて現代に至る犬種」と
昔と同じような体型を保っている犬種」のパートの違いが
分かりやすいかと思います。

そして最後に現れる動物が意味することは…

Extreme dog breeding



コッカー・スパニエルはこんなに長毛にされても
狩猟犬だそうで、ショーでは未だにスポーティング部門です。

イングリッシュ・ブルドッグやブルテリアなどは
骨格までもが大きく変えられていることで有名です。

ブルテリアの頭部から鼻にかけての湾曲は
昔、闘犬時代に鼻先を噛まれないようにするための改良でしたが
現在では犬としてありえないほど弓なり型になっていると思います。

↓の写真を見てもわかるように、ブルドッグを始めとする
パグやペキニーズなどの鼻先の短い犬種は
呼吸困難などの健康障害
が表れることが非常に多いです。

イングリッシュ・ブルドッグの頭部骨格の変化


ジャーマン・シェパード・ドッグの背中から後ろ足にかけて
過度に傾斜がかかった体型も不自然で
関節疾患がみられる犬種でもあります。

その他、この動画には出てきませんが
足が異常に短く改良された犬種なども
膝関節や脊椎疾患の発症が多いとされます。

BBCのニュースより ←クリックで他の犬種の画像も



頭蓋骨よりも脳が大きいために脊髄空洞症を発症し
神経系の機能障害や頭痛に襲われる
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルも
かわいさのみを追求した結果の被害者ではないでしょうか。


枚挙にいとまがない見た目重視による歪と遺伝疾患の数々。
純血種の犬たちはそれらを背負って生まれ
生涯に渡って苦しめられることも少なくありません。

ショードッグスタイルの犬を良しとし、
それを求める消費者たちが
遺伝疾患を無視した交配を重ね続ける
利益目的の繁殖屋を蔓延らせる原因
になっているとも思います。

何よりもシェルターや保護施設で
飼い主を待っている犬たちが多くいる現状を考えれば

何が大切なことが見えてくるのではないでしょうか。

犬は犬であり、先祖はオオカミ
個人的にはこれに尽きると思うのですが、
人間は犬の本質を見るよりも
外見に重きを置いた上で付加価値を付け
競い合わすことが好きな生き物だなと思います。

そしてこれは数年前ですが、
長年「Westminster Kennel Club Dog Show
(ウェストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショー)」のスポンサーだった
Pedigree(ペディグリー)」社が
シェルターの保護犬に焦点を当てたCMを作ったと言う理由で、
スポンサー契約を解除されました


現在は「ネスレ・ピュリナ」がスポンサーになっています。

シェルターの犬たちや保護犬に対峙する姿勢のドッグショー…
本当になんの魅力も感じないし、呆れてものが言えません。

イギリスのクラフツ・ドッグショーのように
不健康犬種は参加禁止」になって
テレビ中継なども無くなる日を望みます。

以上、めちゃめちゃ長くなってしまいましたが

最後まで読んでくださった方(いるのか?)
おられましたら感謝です。

お・わ・し

2ヶ月間クリスマスセーターを着て里親を待つシェルター犬

2016-02-11 | アメリカ 犬 & 動物事情

2月10日(水)付けで
アメリカのYahooニュースに掲載されていた記事からです。

本文はこちら↓

Abandoned Dog Still Wears His Christmas Sweater
Hoping to Find a Forever Home


ピットブルミックスのボビー(1歳半)は
昨年の12月にフロリダ州マイアミにあるシェルター
Miami-Dade Animal Services」に、
元の飼い主によって持ち込まれました。

飼育放棄、捨てられたと言うことです。

持ち込まれたのはクリスマス前だったので、
少しでも目を引いて里親が見つかるように、と
ボビーはシェルターのスタッフに
クリスマスのセーターを着せてもらいました

しかしボビーには サンタは訪れませんでした…

クリスマスセーターを着て里親を待つボビー
(上記記事より写真拝借しています)



そしてシェルターに来て2ヶ月が過ぎても
ボビーを引き取りたいと言う人は現れず、
結果「Code Red」のリストに載ってしまいます。
Code Red」とは、安楽死の順番が回ってきた事を意味します。




しかし2ヶ月間クリスマスセーターを着続け
里親を待つボビー
をなんとか知ってもらおうと
シェルタースタッフが、他のレスキュー団体や
ソーシャルメディアに公開したところ
Yahooでも取り上げられ、多くの人の目に留まる事になりました。

その後、ボビーには何人かの里親候補者が現れ
最終的にはシェルターでボランティアしていた女性が
引き取ることになり、
新しい家族との再出発が決まった そうです。

Adopted! Pup Who Spent Two Months
Wearing a Christmas Sweater Gets Ultimate Gift


家族が見つかって本当に良かったボビー。
少し遅れたクリスマスがボビーにも訪れました

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アメリカのシェルターにはボビーのような
ピットブルやピットブル系の犬が
非常に多く捨てられています。

ピットブルという犬種は、闘犬に使われるなど
闘犬は全米の州で違法、禁止されています
不当な扱いを受けやすい犬種でもあります。

闘犬をするように育てる一部の頭のおかしい人間のせいで
ピットブルに気性の荒い凶暴なイメージがついてしまい
引き取り手を遠のかしている、と言うのも
ピットブルがシェルターに多い原因の一つです。

そしてボビーはメディアで取り上げられ
注目されたのでとてもラッキーな犬でしたが、残念なことに
ボビーのような境遇の犬は少なくありません

アメリカでは毎年3百万頭以上の犬や猫が
引き取り手が無かったと言う理由で
安楽死させられている現状を考えると、、、

これ以上不幸な犬や猫を増やさないため
去勢・避妊」の 不妊手術は必須 で、
ペットを飼う時は ショップで購入するのではなく
シェルターや保護団体で里親を待つ子をアダプト

するのが賢明だと思われます。

日本でも数は違えど、安楽死ではなく
殺処分される犬や猫がいることを考えると
ペットを迎える時はショップで購入するのではなく
里親を待っている犬や猫たちに
目を向けて頂きたいと思います。

うちも先代犬を含め、みんな捨てられた経験があり
特にユキはパピー時代、辛い経験をしています。

しかし捨てられたりシェルターにいたり
不運な生い立ちの子でも
皆本当に良い子でかわいいですよ!

と言うことで以下 おまけですが、
ボビーのクリスマスセーター繋がりで…

2月10日(水) 散歩でおサル柄セーターのユキ











お・わ・し

ニューヨーク州 「レストラン外席で犬入店許可法 」 が成立

2015-10-28 | アメリカ 犬 & 動物事情


10月27日(火)付けで配信されていたニュースからです。

コネチカット州のお隣、ニューヨーク州でこのたび
犬好きにとって嬉しい州法が成立・施行 されました。

ニューヨーク州内のレストランやバーの
パティオなどの外席に犬連れで入店&飲食することが
法律上OKという州法です


ただしレストラン側に犬の入店を許可するか否かの選択肢はあるので
義務ではありません。

すでに法律が施行される前にニューヨーク州では
「犬入店OK(外席)」のレストランは多数あったと思いますが、
今回の州法で公的に許可が出て
ドッグフレンドリーなレストランが益々増えることは
間違いないですね

犬の飼い主にとっても嬉しいし
レストラン側も犬連れ客を呼び込むことで
収益を見込める可能性があります


但し店員が犬を直接なでたりするのを避ける等
衛生面での規制はあり、犬にリーシュを付けるなど
飼い主側の基本的なマナーも必須です。

この法律、ニューヨーク市だけでなく
州全体でOKになったのも良いですね♪





この州法が可決されるにあたって
衛生面や安全性などの懸念もあったようですが…

2012年に同じような条例が成立している
カリフォルニア州のロサンゼルス群では、
「人と犬の事故や、レストランでの犬に対する苦情が増えたわけではない」
と郡の保健省も言っているそうです。

余波で「ニューヨークの隣州 コネチ」も
この州法が提案されて
可決されると良いのになぁ~と思います


あ、その前にうちのワンコたちがテーブルの下で
お行儀よくできるかどうか、が問題ですが… ナハ



上記写真: 拝借しています。


出典サイト:

Dogs Are Officially Allowed In New York's
Outdoor Bars & Restaurants


Dogs now allowed in NY restaurants. What are the rules?

Cuomo signs bill allowing dog owners
to bring pets with them to outdoor sections of restaurants