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アメリカ動物福祉団体「HSUS」のCEO セクハラで辞任にモヤっ…

2018-02-20 | アメリカ 犬 & 動物事情


今月2月の初めなんですが、
アメリカの動物福祉団体、保護団体の中で
影響力、規模ともに一番大きいと言っても過言でない
The Humane Society of The United States
通称HSUSのCEO、Wayne Pacelle(ウェイン・ペイセル)氏が
辞任しました。

ペイセル氏は2004年6月1日~2018年2月1日まで
13年7ヶ月、同団体のCEOを務めています。

とても急な辞任だったので
「なんで?」だったのですが
セクハラで訴えられた事が理由でした。

2005年、2006年と2012年
インターンや元従業員から3件。
2006年の件はそれなり?っぽいのですが、
2012年の件は「サルサダンスを一緒に踊ってと言われた」
が理由だそうです…

団体としては最初は彼を留任させる意向だったようですが、
数人の大口のドナー(寄付金提供者)がこれに反対し、
辞任と言う形に至ったようです。
本人は全ての件を否定しています。

NPO団体の運営は寄付金で成り立っているので
結局は背に腹は変えられないと言う事なんでしょう。

セクハラは絶対あってはいけない事だと思います。
ただ残念に思うのは、
彼はCEOだった間に数々の動物福祉に関わる州法や
連邦法の成立に貢献し、功績も多く残しています。

アメリカ国内では多くの種類のNPO団体があり
その数は本当に多いのですが
(動物関連のNPOだけでも2万団体あるそうです)
HSUSを138番目に大きいNPO団体に押し上げています。

個人的には彼の統率力や行動力、判断力、求心力は
素晴らしいものがあったように思います


次のCEOに就任したのはKitty Blockさん。
HSUSのインターナショナル部門で
長らく取り組んで来られた方のようです。
女性なのでセクハラ問題に関しては心配ないですね。
HSUS、今後のがんばりに期待したいと思います。


2012年の動画ですが TEDxで講演するペイセル氏。
Animal factories and the abuse of power
畜産業と暴威について。

日本語字幕付きです。が、難い内容なので苦手な方はパスで… 15分12秒


畜産動物(主に鶏と豚)を通してですが
「人間はどうあるべきか」を深く考えさせられました。


おわり

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